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さて、今日は「原子炉の日 」です。
「原子炉の日」の由来
今から74年前の1942年12月2日に、アメリカのシカゴ大学構内に設置された実験用小型原子炉シカゴ・パイル1号で、世界で初めてウランの核分裂の持続的な連鎖反応に成功したことに由来しています。
原子炉とは、安全を前提にしつつ、継続的に原子核反応を持続させるための装置です。
多くは原子力発電所や、航空母艦・潜水艦・大型の軍用艦艇などに使われていますね。
「原子炉の日」を迎えて
やはりまず思い浮かぶのは、日本において最大規模の原子力事故となった福島第一原子力発電所事故でしょうか…
2011年3月11日に発生した、東日本大震災に起因する事故ですね。
それまで地震が頻発する日本においても信じられてきた原子力発電所の安全神話が、脆くも崩れ去った瞬間でした。
そして、5年9ヶ月が経とうとしている今、福島第一原発の廃炉費用について、国は、東京電力が確保するとしている額のおよそ4倍にあたる8兆円規模にのぼるという試算をまとめ、原発事故の賠償や除染などの費用と合わせると20兆円を超える見通しであることが明らかになりました。(こちらの記事参照)
このうち賠償の費用は、国が一時的に肩代わりして東京電力に請求するとしていますが、東京電力の負担能力を超えてしまいそうです。結局は、血税が投入されるのでしょうか…
原発再稼働は、本当に必要なのか
東日本大震災の発生時は、すべてが「想定外の出来事」という言葉で表現されていましたが、今ではすべてが「想定内」として扱っていかなければなりません。
東日本大震災以後、日本の原子力発電所は順次、その運転を停止しました。しかし、九州電力の川内原発1号機の再稼働から始まり、現在は、再稼働済みや新規制基準適合性の審査中などの施設が増えています。
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しかし、現実問題として、その完全な制御は人の能力の限界を超えて不可能と思われる原子力発電所を再稼働させることには、どうしても抵抗感を覚えてしまいます。
将来世代に禍根を残さないのか、今後も不安を抱えながら、見守るしかないのでしょうか…
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2016.12.2記)