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さて、今日も日めくりカレンダーの「格言」からです。
「一斑 (いっぱん) を見て 全豹 (ぜんぴょう) を卜 (ぼく) す」とは?
物事の一部分だけを見て、全体を推し量ることの例えです。
「斑」はまだら模様、「卜」は占うという意味です。皮にある一つの斑模様を見て、豹の皮だと知るということを指した言葉です。
昨日の記事で「一葉落ちて天下の秋を知る」という格言から、「 一を聞いて十を知るレベルを目指したい」と書きましたが、それに通じますね。
「一事が万事」となるか?
類義の言葉として「一事が万事」があります。一つのことを見れば、他のすべてのことが推測できるという意味ですね。また、一つの小さなことに見られる傾向が、他のすべてのことに現れるという意味でもあります。
さてさて、なんでも複雑になってしまった現代で、一事が万事と言えることがどれくらいあるでしょうか?
論理学の世界で「一般化」という言葉があります。さまざまな事物に共通する性質を抽象し、一つの概念にまとめることを指します。概括、普遍化とも言います。
ただ、少ないサンプルから短絡的に一般化してしまう危険もあります。ある人が書いた字が下手で、文章も上手くないから、その人はだらしない人だ、と決めつけるようなことです。
一事が万事となるか、慎重に見極めないといけませんね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.6.12記)