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さて、今日の故事ことわざは、「月満つれば則ち虧く」です。
「月満つれば則ち(すなわち) 虧く(かく) 」とは?
物事が盛りに達した後は、必ず衰え始めることの例えです。また、栄華を究めたことに驕ることへの戒めの言葉でもあります。
月は満月になった後は、徐々に欠けて細くなっていくことから、こう表現されています (「虧く」は「欠く」と同じです)。
『史記・蔡沢伝』に「語に曰く、日中すれば則ち移り、月満つれば則ち虧く、と。物盛んなれば則ち衰うるは、天地の常数なり。進退盈縮、時と変化す。聖人の常道なり(こう言われています、太陽はてっぺんまで昇ると落ちていき、月は満ちると欠け始めると。物事も盛んになればやがて衰えていくのが天地不変の定めです)」とあるのに基づくそうです。
中秋の名月は、満月一歩手前
昨日 (2017.10.4) は、中秋の名月でした。見えた地域の方々は如何でしたか?
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でも、実際の満月は、明日です。なぜ、2日もずれたのでしょう。それは、月の満ち欠けを基に暦をつくった旧暦が十五夜を満月としたからです。
どういうことかというと、旧暦では、月の満ち欠けを基に暦を作り、旧暦の1カ月は、月が地球の周りを1周する日数が約29.5日であることから、29日か30日と決められていました。
そして、その半分である15日の夜の月が、満月=十五夜と呼ばれるようになったのです。
ただし、月が地球を一周するサイクルが、30日ぴったりでないことや、月の軌道が楕円なため、実際の満月は1日か2日ずれることが多いのです。
それで今年の場合、実際の満月は十五夜の2日後になったというわけです。
でも、月の美しさに変わりはありません。この時期は、空気が澄んで、空が高く見えます。気持ちの良い夜に満月が見えたら、じっくりお月見したいですね。
月見の団子より、できれば美味しいお酒とおつまみを横に置いて…
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.10.5記)