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さて、今日は「種痘の日」だそうです。
「種痘 (しゅとう) の日 」の由来
今から222年前の1796年5月14日に、エドワード・ジェンナーが8才の少年ジェームス・フィップスの腕に、乳しぼりの女性サラ・ネルメスの手に出来た牛痘(ぎゅうとう) 病変から採った材料を接種し、天然痘(てんねんとう) を予防する方法を確立しました。
これが種痘の最初です。当時、天然痘はもっとも恐ろしい病気の一つでしたが、種痘による予防が可能となってからは、天然痘による死亡者は劇的に減少しました。
1980年 (昭和55年) 5月に、世界保健機構によって天然痘の根絶宣言が出されましたが、これは世界で初めて撲滅に成功した感染症ということです。
免疫力をつける大切さ
そもそもジェンナーが、種痘という予防法を発見するきっかけは、牛の乳しぼりをしている人から、「牛痘にかかった人は、天然痘にはかからない」という話を聞いたことでした。
この話をヒントにして、ジェンナーは天然痘の研究に取り組み、牛や豚で実験を繰り返し行いました。そして、ついに「種痘」を完成させ、仮説が正しいことを証明したのです。
病気に限らず、人間が生きていく上では、いろいろな免疫力を身につけていかなければなりません。純粋無垢のままでは、生きていくのもままならない現代です。
そして、免疫力を身につけるには、軽度の悪に触れて一度感染する必要があります。小さい子どもが、実際に怪我しないと、その痛みを実感できないのと一緒です。
どの程度の悪に留めることができるかは、その人の意志によるでしょう。深みに嵌まれば、免疫力が身につくどころか、依存症になったりしてしまうかもしれません。
この加減が難しいところですが、知恵を働かせて適切な免疫力を身につけていきたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.5.14記)