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さて、今日8月11日は、祝日「山の日」です。
「山の日」とは?
山の日は、2014年 (平成26年) に制定され、実際には2016年 (平成28年) から加わった新しい祝日です。今年でまだ3年目なので、なんとなく馴染みがありません。
祝日の新設は、1996年の「海の日」以来、20年ぶりだそうです。この祝日が制定されたことで、祝日の制定がない月は6月のみとなりました。
祝日法 (昭和23年7月20日法律第178号) 2条には、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」と説明されていますが、山に関する特別な出来事などの明確な由来があるわけではないそうです。
日付については、当初8/12が検討されていたそうですが、この日は日航機が御巣鷹山に墜落した日に当たるため、その前日に変更されたといわれています。
なお、2020年は東京オリンピックの閉会式の翌日に当たる、8月10日 (月曜日)に変更されるとのことです。
お盆休みがスタート
今日からお盆休みという企業が多いでしょう。そのお盆休みに連動する形で「山の日」が祝日となって3年目。今年はたまたま土曜日ということで、もともと週休2日制のところでは、あまり影響はなかったかもしれません。
最近では、2020東京オリンピック・パラリンピックを控えて、サマータイム導入の検討などが取り沙汰されていますが、祝日移動についても取り沙汰されています。
「山の日」については、前述の通り、既に8月11日から10日に変更されることが決まっています。
サマータイム実施や祝日移動に関する情報システム対応について
僕は、現在ITコンサルタントというお仕事をしています。仕事柄、システムに関する対応が気になるところです。
最近、立命館大学情報理工学部・上原哲太郎教授が「2020年にあわせたサマータイム実施は不可能である」というスライドショーを公開し、Twitterで話題となっています。(こちらの記事参照)
こちらから是非ご覧になって下さい。
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全てがコンピュータ化された現代社会で、戦後の一時期を除き、ずっと24時間固定で運用され、それを前提に開発されたのが現状のシステムです。
祝日移動については、ある程度の時間があれば対応できると思うのですが、サマータイム実施については、どこに問題が発生するか、システムのどこを改修しなければいけないか、その事前調査だけで膨大な時間と費用がかかることは、想像に難くありません。
上原教授が指摘するように「サマータイム実施の是非を検討する以前に、そもそも不可能」との主張があっても不思議ではありません。
サマータイム実施ではなく、競技時間の開始時間、電車など公共交通機関の始発時間など、オリンピックに関連する事項の開始時間を2時間前倒しにすることで対応できないのでしょうか。
いわば「仕組み」を変えるではなく、「運用」を変えるのです。そうしたことは検討されたのでしょうか?
どうも大会組織委員会の森喜朗会長が、十分な検証を実施することもなく思いつきで安倍首相にサマータイム導入の検討を要請したように見えてしまいます。(あくまで印象評価ですが…)
まあ、どんなに立派な制度や仕組みを作っても、運用がうまくいかなければ、思うような成果がでないのが世の常ではありますが。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.8.11記)