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さて、「今日の一言メモ」第99回です。
未来を作ることはリスクが伴うが、未来を作ろうとしない方がリスクは大きい
この【今日の一言メモ】シリーズで、1月に「変化はコントロールできない、できるのは変化の先頭に立つことだけ」というタイトルの記事をアップしました。
その中で、「現代経営学」の父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーの次の言葉をご紹介しました。
変化はコントロールできない。
できるのは変化の先頭に立つことだけである。
自ら未来を作ることにはリスクが伴う。
しかし、自ら未来を作ろうとしないことのほうが
リスクが大きい。
成功するとは限らない。
だが、自ら未来を作ろうとせずに
成功することはない。
この「自ら未来を作らないことによるリスク」は、若い世代だけの話ではなく、シニア・シルバー世代も自覚しなければならないことだと考えています。
昨年 (2018年) 7月20日に厚生労働省が発表した調査結果で、2017年の日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳と過去最高となり、過去最高の更新は男性は6年連続、女性は5年連続となりました。(こちらの記事参照)
今後も平均寿命は延びて、いよいよ「人生100年時代」が到来します。
では、シニア・シルバー世代は、どのように自らの未来を作っていけば良いのでしょう。
まず、人間力を高め、人格を磨き、コミュニケーション能力を身につける
シニア・シルバー世代は、社会経験が長いことが強みです。一方、過去の成功体験や以前通用したやり方が、手枷足枷となってしまうケースもあります。
これまで積み重ねてきた経験や、体得してきた人情の機微などの感覚をうまく生かせば、いくらAIが発達しようと敵わないものがあるはずです。
ただ、そうした経験や感覚などを、新しい時代に合うようにアップデートするためには、投資を行って研鑽を怠らず、自らリ・クリエーション (再創造) していく必要があるでしょう。
そうして、トータルの人間力を高めつつ、世代を超えたコミュニケーション能力を身につけ、それを人格として磨き上げねばなりません。
現役世代とタッグを組み、自らの未来を切り拓く
シニア・シルバー世代は、現役世代には見えないものが見えるといえます。過去の成功体験だけでなく、失敗体験から学んだこともたくさんあるからです。
そうした力を、現役世代と二人三脚で掛け算していくことができれば、お互いに高め合っていくことができるはずです。
シニア・シルバー世代は、IT (IoT) が苦手な人が多いかもしれません。でも、それは現役世代、特に若い世代に教えを乞うことでカバーしていけるはずです。
そうして、お互いに補完しあう関係が築ければ、Win-Winの状態になります。あと、シニア・シルバー世代に必要なのは、好奇心を失わず、変化を恐れず進んでいく気概だと思います。
私事で恐縮ですが、最近 IPO (新規上場) を目指す企業を経営する若き友人から、増資を計画しているので出資して頂けないか、という話がありました。
出資額は僕にとって決して安い金額ではありませんが、その若き友人を応援する意志を固めています。なぜなら、そこからまた新しい世界を見ることができ、自分も勉強させて貰えると信じているからです。
これも現役世代とタッグを組み、自らの未来を切り拓く僕なりのやり方だと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.4.26記)