(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第138回です。
「韓信の股潜り」
「韓信 (かんしん) の股潜 (またくぐ) り」とは、将来に大志を抱く者は、屈辱にもよく耐えるという例えです。
「韓信」は、漢の天下統一に功績のあった名将です。
「韓信が若い頃、町のごろつきに喧嘩を売られたが、韓信は大志を抱く身であったからごろつきと争うことを避けた。言われるまま彼の股の下を潜らされるという屈辱をあえて受けたが、その後、韓信は大成し、天下統一のために活躍した」という故事からきた言葉です。
将来に大望のある者は、目の前の小さな侮りを忍ぶべきという戒めになっています。
イチローは韓信に通じる
今から3年前の2016年6月15日 (日本時間16日) は、当時マーリンズの外野手だったイチローが、日米通算4,257安打 (日本 1,278本、大リーグ 2,979安打) を達成し、ピート・ローズの歴代最多安打記録 (4,256安打) を抜いた記念すべき日です。
そして、試合後のインタビューでイチローは次のように話していました。
(インタビュー全文はこちら)
僕は子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』っていつも笑われてた。
だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も獲って、アメリカに行く時も『首位打者になってみたい』。そんな時も笑われた。
でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります。
イチローは、悔しい思いをバネにして、あれだけの輝かしい実績を挙げたのですね。
敢えて人から笑われることに取り組み、その悔しさをバネにする
僕のような凡人が、イチローのようになれる訳がありませんが、その姿勢の一部でも見習うことはできるでしょう。
例えば僕の場合、もう還暦を過ぎて3年が経ち、現在63歳です。日頃、歳のことなど忘れて「あれがしたい」「これもしたい」と思ったことを口にしています。
そうすると、それを聞いた周りの人の中には「いい歳をして、みっともない…」「そんなことできるのか、お手並み拝見だな…」とはっきりは言わないまでも、表情や目でそう伝えてくる人がいます。心の中の嘲笑が見えるようです。
そんな時は、悔しい思いをして心が折れそうになる時もありますが、なんとか気分を立て直して「なにくそ!」と思ってエネルギーに変えるようにしています。
そして、やってみた結果、うまくいかなかったり失敗したりすることも勿論あります。そうすると、心の中で嘲笑していた人たちは「それ見たことか!」と、してやったりの顔をします。
でも、いいのです。失敗したらしたで「よし!次行こー!」と新たなことに取り組めばいいだけです。次の図を頭に思い描き、(「あんたらは、結局何もやらない弱者なんだよな…」)と心の中で呟きながら…(^^;
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2019.6.18記)