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さて、「今日の一言メモ」第157回です。
「我が身を抓って人の痛さを知れ」
「我が身を抓 (つね) って人の痛さを知れ」とは、他人の痛みや苦しみを、自分自身の痛みに置き換え、相手を思いやることが大事だという教えです。
自分の体を抓 (つね) ってみれば、他人が抓られたときの痛みが理解できるように、どんなことでも自分自身の身に引き比べ、人を思いやる心を持つべきだという意味です。
「己の欲せざる所は人に施す勿れ」
「己の欲せざる所は人に施 (ほどこ) す勿 (なか) れ」とは、自分がして欲しくないと思うことは、他人にとっても同じなのだから、他人にすべきではないという教えですね。
『論語』の中で、孔子が弟子の子貢に「一生守ることができる徳目はないでしょうか」と聞かれたときに、「其れ恕か。己の欲せざる所は人に施す勿れ (それは、思いやりというものだ。自分がして欲しくないことを、人にするべきではない) 」と答えた、とあるのが由来です。
相手が何を最も望んでいるのか、その相手も分かっていないことがある
僕は、このブログを書くことによって、自分の生き方を「他人様のお役に立つよう精進し続けること」と定義づけることができました。
そして、ビジネスに携わっていれば、仕事を通じて様々な人と出会うことになります。知り合って間もなければ、距離を測りつつ、相手の性格や人となりを探っていきます。
さらに、相手の方のお役に立つには、どんなアプローチが最も有効なのだろうと思案します。
初期の段階では、「質問力」と「傾聴力」がとても大切だと思っています。十人十色と言うように、相手が意識的にも無意識的にも求めているものは様々に違うので、それを探るため的確な質問を投げかけ、相手が返してくる言葉を十分聴き取る必要があるからです。
ITコンサルタントとしてスタートした頃は、早合点して、よく失敗したものです。十分聞きもせず「あ!こういうことだ」と決めつけ、とんちんかんなアプローチをしてしまったことが多々あります。
相手が「こうなりたい、このようにしたい」と言ったことは、端緒に過ぎず、ご本人が認識していないもっと本質的なことをゴールに設定しないければいけないことが往々にしてあったのです。
ここに至るには、「質問力」と「傾聴力」に加えて「洞察力」がとても重要になってきます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.7.14記)