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さて、「今日の一言メモ」第161回です。
ところで、今日7月18日は、今から26年前の1993年 (平成5年) に政治の世界で38年間続いた「55年体制」が終焉を迎えた日です。
「55年体制」とは、第二次世界大戦後の混迷を極めた日本で、1955年に「改憲・保守・安保護持」を掲げる自由民主党と、「護憲・革新・反安保」を掲げる日本社会党の二大政党体制が確立したことを指します。
この年の衆議院議員総選挙で、日本新党や新生党、新党さきがけが躍進して自民党が単独過半数を切り、日本新党代表の細川護煕氏を首班とする連立政権が成立し、55年体制が崩壊したのです。あれから半世紀以上経つんですね…
では、本題に移ります。
「情けは人の為ならず」
「情けは人の為ならず」とは、人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。なので、人には親切にせよという教えです。
よく誤解されているのが、「情けをかけることは、その人のためにならない」という意味です。
ややこしいのですが、「人の為ならず」は、「人の為なり (「人のためである」という意味) 」の全体を打ち消す「ず」で否定しているので、「人のためである+ということではない」。つまり、「人のためばかりではない」という意味になるのです。
見返りを期待する自分を戒める
人に情けをかけるのは、めぐりめぐって自分に返ってくるからだ、という教えですが、過度に見返りを期待するのは戒める必要があると思います。
普段から、ひと様のお役に立ちたいと思って考え、行動していますが、その時に見返りを期待している自分がいないか、というと100%そうだとは言い切れません。
「これだけしてあげたのだから、この位のことはお願いしてもいいだろう…」と考えそうになる自分がいます。
世にGive&Takeという言葉がありますが、あんまりそれを強調するのは違う気がするのです。
やはり、かけた情けは水に流す一方で、受けた恩はしっかり石に刻むが如く忘れない、というスタンスでいることが一番しっくりきます。
人にかけた情けが自分に返ってくるにしても、「めぐりめぐって」という部分が大切ですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.7.18記)