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さて、「今日の一言メモ」第174回です。
「馬耳東風」
「馬耳東風 」とは、人の意見や批判などを心にとめず、聞き流すことの例えですね。
「東風」は春風のことで、暖かい春の風が馬の耳元に吹いてきても、馬は何も感じないことから生まれた言葉です。
李白の詩『答王十二寒夜独酌有懐』にある「世人聞此皆掉頭、有如東風射馬耳 (世間の人はせっかく作った詩賦を聞いても皆頭を振ってわからないと言う。それはまさに春風が馬の耳に吹きかかるようなものだ) 」がその由来だそうです。
大事なことは聞き流してはいけないけれど…
大切な人の意見や、耳の痛いアドバイスなどを、馬耳東風と聞き流すことはあってはなりません。
そんなことを繰り返せば、「犬に念仏」「犬に論語」「猫に経」「牛に説法」「馬の耳に念仏」などと、こいつにはいくら言っても無駄だと愛想を尽かされてしまいます。
一方、最近はSNS上で、その匿名性に隠れてあれこれとご大層な意見を述べたり、お節介にも説教をするような輩がいます。
また、ネットの世界だけでなく、リアルの世界でも面と向かっては言わないまでも、何やら謂われのない罵詈雑言や誹謗中傷を影で言っている輩はいつの世も存在します。
そんなことを目にしたり耳にしたりする都度、腹立たしくもなりますが、一々付き合ってカリカリ頭に血を昇らせるのも時間の無駄です。
「何やらつまらんことで、時間を浪費している輩がおるのぉ…」と考えて、馬耳東風・柳に風と受け流すのが得策というものでしょう。
人生にあるのは人を愛する時間だけ
このブログでも何度かご紹介していますが、最後に「トム・ソーヤーの冒険」の作者であるマーク・トウェインの言葉を記しておきます。
人生は短く、他人と言い争い、
謝罪し、胸にわだかまりを抱え、
最後の審判を待つような時間はない。
人生にあるのは人を愛する時間だけだ。
たった一瞬の人生は、そのためだけにある。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.8.2記)