(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第279回です。
「流星光底長蛇を逸す」
「流星光底 (こうてい) 長蛇を逸す (いっす) 」とは、折角の機会、またとない機会を逃してしまうことの例えです。また、惜しいところで大敵を取り逃がしてしまうことの例えでもあります。
上杉謙信と武田信玄の川中島の合戦をうたった詩にある言葉だそうです。
「底」は「下」の意味で、「流星光底」は振り下ろす刀剣の閃光を流星に例えた言葉です。
「長蛇」は「大きく長い蛇」の意味から転じて、「大きな獲物」や「またとない機会」を表しています。
「はやぶさ」が小惑星イトカワに着地した日
ところで、今日11月26日は今から14年前の2005年に、日本の小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワに着地し、岩石の採取を行うことに成功した日です。
そして、現在、後継機である「はやぶさ2」が小惑星リュウグウでの任務を無事終え、地球に帰還するフェーズに移行しています。地球到着は、東京オリンピック・パラリンピックが終了した来年 (2020年) 末の予定です。
予定通り、無事に帰還して欲しいですね。
またとない機会は、ただ座していても訪れない
で、話を「流星光底長蛇を逸す」の意味に戻しますが、人間生きていれば、またとない機会を逃してしまうこともあるでしょう。
そして、それはその時に気づくのではなく、時が経ってから「ああ!あの時がそうだったのか…」と思い当たることもありそうです。
でも、時すでに遅し・・・幸運の女神には前髪しかない、と言うように後ろから追いかけてその髪を掴むことはできません。
でも、ものは考えようです。人生の中で、またとない機会が10回訪れるとして、そのうち3回の機会をきちんと掴むことができたら、野球で言えば打率3割です。
7回の機会を逃したとしても、また次なる機会をつかまえればいいのです。
ただ、気をつけなければならないのは、好機は座して待っているだけでは訪れないことです。
フランスの細菌学者ルイ・パスツールの言葉として知られているものに「幸運は用意された心のみに宿る」があります。
これは、パスツールがスピーチで「学術分野における発見は、偶然の産物ではなく、その機会は準備のできている者だけに訪れる」と話したことに由来しています。
というわけで、またとない機会に遭遇するために、日頃の準備をおさおさ怠らないようにしたいと思います。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2019.11.26記)