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さて、「今日の一言メモ」第596回です。
「危急存亡の秋」
「危急存亡の秋」(ききゅうそんぼうのとき)とは、生き残れるか滅びるかの大きな瀬戸際に立たされているときのことを指します。
危険な事態が目の前まで迫り、生き残るか滅びるかの岐路に立たされていることをいいます。三国時代に魏との戦いに出生する諸葛亮が後主劉禅に奉った『出師の表』にある言葉、「今天下三分して、益州疲弊す。此れ誠に危急存亡の秋なり」に基づくそうです。
ここでの「秋」は、穀物を収穫する一年で最も重要な時期であることから、重大な時機を表しています。「危急存亡の時」と書いても間違いではありませんが、原典に従い「危急存亡の秋」と書くのが望ましいとされています。
「はやぶさ」が小惑星イトカワに着地した日
今日11月26日は今から15年前の2005年に、日本の小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワに着地し、岩石の採取を行うことに成功した日です。あれから15年も経ったのですね。
思えば「はやぶさ」が地球に帰還するまでの間、通信不能の期間が長く、みんなが諦めかけたときに通信が復活し劇的な生還を遂げたのでした。そのときの様子は映画にもなり多くの人に感動を与えました。
そして、現在、後継機である「はやぶさ2」が小惑星リュウグウでの任務を無事終え、まもなく地球に帰還します。回収カプセルの帰還は、来週5日深夜(6日未明)2時〜3時頃の予定です。無事に帰還してほしいですね。
「乾坤一擲」
今から460年前の1560年(永禄3年)5月19日、日本の歴史を動かす大きな合戦が起こりました。「桶狭間の戦い」です。27歳の織田信長が4,000人ばかりの兵を味方に、2万5千人もの今川義元軍に戦いを挑み、見事勝利しました。
そして、420年前の1600年(慶長5年)9月15日には、天下分け目の合戦となった「関ヶ原の戦い」が起こりました。豊臣秀吉の死後に起きた政変を発端とし、この戦役の結果、豊臣政権は統一政権の地位を失った一方、勝者である徳川家康は強大な権力を手に入れ、幕藩体制確立への道筋が開かれました。
人間の一生の間には、死ぬか生きるか、といったここ一番の大勝負の瞬間があるでしょう。事業の成否を分けた決断や大きな勝負を賭けた瞬間などのほか、結婚を決めることも一世一代の決断と言えます。
どれも個人として、桶狭間や関ヶ原の戦いといってもいいような瀬戸際を迎えたといえるかもしれません。
自分の運命をかけて、のるかそるかの勝負に出ることを「乾坤一擲」といいます。そんなときに最大限の集中力を発揮し、望む結果を手に入れるためには普段からの心構えと精進が必要になるでしょう。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.11.26記)