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さて、「今日の一言メモ」第350回です。
「名字の日」
今日2月13日は、「苗字制定記念日/名字の日」だそうです。
今から145年前の1875年 (明治8年) のこの日、明治政府の「平民苗字必称義務令」という太政官布告が公布されました。
これにより、国民はすべて姓を名乗ることが義務づけられたのです。
江戸時代まで、日本において公的に苗字を使用したのは、公家及び武士などの支配階層や、庄屋・名主など一部の有力な庶民に限られていました。
一種の特権だったのですね。しかし、その後の明治維新によって、従来の身分制度の再編が図られました。
明治になってすぐに「平民苗字許可令」が定められて、初めて平民に「苗字」の使用が許されました。
しかし、当時の国民 (平民) は、あえて苗字を使用しない者も多かったそうです。そのため、改めて名字の使用を義務づける「苗字必称義務令」が出されたというわけです。
名前やあだ名、キャッチフレーズ
今や苗字のない世界など考えられませんが、つい150年近く前の日本では一部の特権階級を除く庶民には苗字はなかったわけです。「さきちさん」とか「つねさん」とか名前で呼び合っていたんでしょうね。
苗字をつけるというのは、家族単位の世帯名をつけるということだと思いますが、その頃からネーミングセンスが求められたかもしれません。
小さい頃から、あだ名を付けられている人も多いと思います。あだ名にもネーミングセンスが表れますよね。苗字や名前をもじった単純なものから、見た目や性格から揶揄的に付けられたものまで千差万別でしょう。
最近では、「侍ブルー」や「侍ジャパン」「なでしこジャパン」などの愛称もあります。昨年日本中が沸き立ったラグビーW杯では、ニュージーランドの「オールブラックス」やオーストラリアの「ワラビーズ」、日本代表の「チェリーブロッサムズ」や「ブレイブブロッサムズ」といった愛称が有名になりました。
ビジネスの世界でも、さまざまなキャッチフレーズをつけることがあります。最近悪名を馳せてしまった日産自動車のカルロス・ゴーンCOO(当時)が、1999年(平成11年)に発表した同社の再建計画「日産リバイバルプラン」などは一躍有名になりましたね。
一言で再建計画のポイントを表現していて秀逸だと思います。
自分の仕事内容を一言で表すと
僕はITコンサルタントとして、クライアント様の業務システムの導入やリプレースのお手伝いをしていますが、その過程で、業務プロセスの分析や改善が必須となります。
そして、その延長で中期経営計画の策定をお手伝いすることもあります。そうした際は「3カ年中期経営計画」だけでは、今一つピンとこないのでキャッチフレーズを付けてもらいます。
例えば、「チャレンジプラン」「ブレークスループラン」といったキャッチフレーズです。
そうした過程で、僕がITコンサルタントとして無意識に行動してきた根底にある価値観に気付かされました。
今、コンサルタントとして接しているお客さまは中小企業です。そして、提供している価値は、大きな飛躍 (例えば上場) を追求する「アップグレード型」ではなく、その会社の持つリソース (人材やサービス機能) を地道に「アップデート」し続けていくことにあります。
それが結局、お客さまの要望により高い水準でお応えすこることに繋がると信じているからです。
というわけで、今のコンサルタントというお仕事のキャッチフレーズは「顧客アップデート業」としています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.2.13記)