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さて、「今日の一言メモ」第757回です。
「我が身を抓って人の痛さを知れ」
「我が身を抓(つね)って人の痛さを知れ」とは、他人の痛みや苦しみを、自分自身の痛みに置き換え、相手を思いやることが大事だという教えです。
自分の体を抓ってみれば、他人が抓られたときの痛みが理解できるように、どんなことでも自分自身の身に引き比べ、人を思いやる心を持つべきだという意味です。
「己の欲せざる所は人に施す勿れ」
「己の欲せざる所は人に施(ほどこ)す勿(なか)れ」とは、自分がして欲しくないと思うことは、他人にとっても同じなのだから、他人にすべきではないという教えですね。
『論語』の中で、孔子が弟子の子貢に「一生守ることができる徳目はないでしょうか」と聞かれたときに、「其れ恕か。己の欲せざる所は人に施す勿れ」(それは、思いやりというものだ。自分がして欲しくないことを、人にするべきではない)と答えた、とあるのが由来です。
人さまに貢献するために精進し続ける
僕は、このブログを書き続けることによって、自分の生き方を次のように定義することができました。
「人さまに貢献するために精進し続けること」
それは、幾多の先人たちが残してくれた言葉に触発されてブログ記事を書いたり、少しずつ纏めてきたモットー、座右の銘、基本スタンスといったものが積み重なって紡ぎ出された言葉です。
そして、ITコンサルタントという仕事を10年間続けてきて痛感していることは、人さまにお伝えしなければいけないのは「やり方」(Doing)ではなく、「あり方」(Being)であるということです。
最新のテクノロジーを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組み、なんていう派手なことではなく、ITを使う側の人間に焦点をあてた地道な取り組みです。
たとえば「木を見て森を見ず」「着眼大局、着手小局」「巧遅は拙速に如かず」「神は細部に宿る」……などという、知識として知ってはいても、なかなかできていないことを徹底していくのです。こういったことをあらゆる場面を捉えて刷り込んでいくのです。
「やり方」は時の経過と共にどんどん陳腐化していきます。昨日まで最先端だったものも科学技術の進歩と共にあっというまに時代にそぐわなくなってきます。
それに対して「あり方」は陳腐化しません。どの時代にあっても普遍的な価値を持つものです。これからも、こうした取り組みを続けることで、自分の使命である「顧客アップデート業」を全うしたいと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.7.14記)