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さて、「今日の一言メモ」第415回です。
「博士の日」
今日5月7日は、「博士の日」だそうです。この日は、今から132年前の1888年 (明治21年) 5月7日に、植物学者の伊藤圭介・数学者の菊池大麓・物理学者の山川健次郎ら25人に、日本初の博士号が授与されたことを記念した日です。
ただし、当時は論文の提出による博士号ではなく教育への貢献を評価されたもので、名誉博士的なものだったそうです。
論文による本格的な博士が生まれたのは、それから3年後。また、当時は博士の上に大博士の学位があったそうですが、該当者がなく1898年 (明治31年) に廃止されたとか。
博士といえば、お茶の水博士
昔は、とても出来の良い子どもを「神童」と呼んで、「末は、博士か大臣か」などとよく言われていました。今では、死語ですね…
僕が小さい頃、もっとも身近に感じた博士といえば、「鉄腕アトム」に登場するお茶の水博士でしたね。
独特の風貌はとても親しみやすく、またアトムの良き理解者であり指導者として、幼な心に尊敬したものです。今でも「博士」という言葉に畏敬の念を感じるのは、お茶の水博士のおかげかもしれません。
大切にしたい「人の優しさ」
博士といえば、昨日、安倍晋三首相と京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授がインターネット上の番組に出演していました。(こちらの記事参照)
そのやり取りの一部を見ましたが、山中教授のお人柄が滲み出るものでした。ご覧になった方もいると思いますが、県境を越える移動を自粛することについて、山中教授は次のように発言されていました(ちょっとうろ覚えで申し訳ありませんが……)。
今、大切にしたいのは「人の優しさ」です。県境を越える移動を自粛する中で、実家のお父さんやお母さんの具合が悪くなり、その看病のためにどうしても帰省せざるを得ない人もいると思います。
そうした行動を、ただ非難するのではなく、そうせざるを得ない事情を思いやり許容して欲しいと思います。そんな優しさが今は必要なのではないでしょうか。
これは想像ですが、山中教授は多分「自粛警察」と呼ばれているような行動がエスカレートし、人と人が行き過ぎた反発や反目をしてギスギスした社会になることを懸念されているのだと思います。
医療従事者の方々やその家族に対するいわれなき差別などがあってはいけないのと同様、疑心暗鬼になって人の行動に目を光らせ自粛警察となり変な正義感を振りかざすのもあってはならないことでしょう。
山中教授がこう発言した時、安倍首相が頷くこともなく、なんかポカンとしたような顔をしていたのが印象的でした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.5.7記)