(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第483回です。
「艱難汝を玉にす」
「艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす」とは、人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長するという意味です。
「Adversity makes a man wise.」という西洋のことわざの意訳だそうです。地中から掘り出された粗玉が、磨かれて美しい玉になるという意味からこう言われています。「艱難」とは、困難にあって、苦しみ悩むことを指し、「艱難辛苦乗り越えて」という使われ方もしていますね。
変化に抵抗するのではなく、変化の先頭に立つ
現代経営学そしてマネジメントの父とでも言うべきピーター・ドラッカーの言葉に次のものがあります。(こちらのサイト参照)
「あえて変化の先頭に立ち、その生み手となる」
ドラッカーは言います。
変化はコントロールできない。
できるのは変化の先頭に立つことだけである。
自ら未来を作ることにはリスクが伴う。
しかし、自ら未来を作ろうとしないことのほうが
リスクが大きい。
成功するとは限らない。
だが、自ら未来を作ろうとせずに
成功することはない。
今、私達が生きている時代は、目まぐるしく変化しています。日本は、人口減少社会に突入し、人生は100年時代を迎えようとしています。学校を出てから、定年まで勤め、老後を送る、といったこれまでのステージを過ごす人生は難しい時代となりました。
さらに今回のコロナ禍です。ステイホームを余儀なくされ、リモートワークなどが急速に行われるようになりました。多くの会社が、どうしても出社しなければできない仕事が少ないことに気づきました。
東京都心の一等地にオフィスを構える企業の中には、オフィスを縮小する動きが出ています。そして、リモートワークを前提とすれば、何も家賃の高い都心や近郊に住まいを構える必要がないことは明らかです。
こうした変化に抗う昭和世代も多くいるようですが、そうした人たちは、いずれ時の流れと共に淘汰される運命かもしれません。
コロナ禍を克服するのは容易なことではありません。これからも長い間、withコロナの生活を強いられそうです。そうした中で、ピンチをチャンスに変えていくポジティブな姿勢を強く持たなければいけないでしょう。
進化論を唱えたダーウィンは、次のように言ったとされています。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
ここはやはり変化に抵抗するのではなく、ドラッカーの言うように変化の先頭に立つ気概をもって生きていきたいものです。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2020.7.21記)