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さて、「今日の一言メモ」第521回です。
「春宵一刻値千金」
「春宵一刻値千金」(しゅんしょういっこくあたいせんきん)とは、春の宵は趣深く、そのひとときの時間は千金にも値するという意味です。
「一刻」はわずかな時間の意味で、昔の一時の4分の1、約30分だそうです。「千金」は千両・大金の意味ですね。「値」は本来「直」と書くとか。
蘇軾の詩『春夜』に「春宵一刻直千金、花に清香有り月に陰有り、歌管楼台声細細、鞦韆院落夜沈沈(春の夜の趣には千金の値打ちがある。花は清らかな香りを放ち、月はおぼろに霞んでいる。夜になるとそれまで高殿で歌や音楽に興じていた人々の声も静まっていき、中庭のブランコに戯れる人もなく垂れて、夜はしんしんとふけていく)」とあるのに基づきます。
「宝くじの日」
値千金といえば、今日9月2日は「宝くじの日」です。当せんしても引き換えられず時効となってしまう宝くじが多いことから、時効防止のPRのため、今から53年前の1967年に「く (9) じ (2) 」の語呂合わせで「宝くじの日」が制定されたのです。
そして、この日には、宝くじの敗者復活戦が行われます。(こちらのサイト参照)
前年9月から当年8月までに抽せんされた外れくじ (数字選択式や一部のイベントくじは除く) を対象とした「宝くじの日記念お楽しみ抽せん」が行われるのです (当選番号は、今日の13時35分頃から上記サイトで発表されます)。
そういえば、最近とんと宝くじを買っていません。2年位前に、ジャンボ宝くじ1等7億円の当選確率が2千万分の1であると知りました。すなわち1枚300円の宝くじを2千万枚、60億円分を買って、やっと1等7億円があたる計算です。当たらないわけです。それ以来、宝くじを買うのをやめてしまいました。
いろんなことに千金の価値を見出せる人間になりたい
春の宵を千金に値すると思える感性は、今の僕には残念ながらありませんが (^^; 、お金に換えられないものがこの世に存在することは理解できます。
この世の物とは思えない息を吞むような風景に出会ったとか、師と仰げる人に出会ったとか、生涯大切にしたい友に恵まれたらそれは千金以上に値するでしょう。
俗に「いくら金を積まれても譲れないもの」と言いますが、そんな風に大切に思えることを経験したり実際に手にしたりする機会をできるだけ多く経験したいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.9.2記)