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さて、「今日の一言メモ」第560回です。
「入るを量りて出ずるを為す」
「入るを量りて出ずるを為す」(いるをはかりていずるをなす)とは、収入がどれくらいあるか正確に計算してから、それに釣り合った支出の計画を立てるべきだということです。
「入るを量りて出ずるを制す」ともいいます。また、英語では次のように表現されます。
One ought to make the expense according to the income.
(人は収入に応じた支出を考えるべきである)
「貯蓄の日」
今日10月17日は、「貯蓄の日」です。この日は戦前、天皇がその年の新穀を伊勢神宮に奉納した神嘗祭 (かんなめさい) にあたり、貯蓄の日も勤労の実りを大切にとの意味合いを持っています。
「神嘗祭」は、五穀豊穣に感謝する日で、伊勢神宮のお正月でもあります。これに由来して、勤労の収穫物である報酬を、無駄遣いせずに大切にしようという意味を込めた記念日が「貯蓄の日」なのです。
無駄遣いしない、という意味では、ケチも倹約も同じように感じますが、やはり違うニュアンスです。ケチは、とにかくお金を遣わず、貯めることが目的というイメージ。倹約は、無駄遣いせず、きっちり貯めて、いざという時はドーンと遣うことが目的というイメージです。
ここぞという時に投資できるように、たとえ僅かなお金でも無駄遣いせずにいたいですね。極力、消費は控え、浪費せず、投資に振り向けることが大切だと思います。
100年ライフを生き抜くために必要な自己投資
2016年に出版された「LIFE SHIFT」という本が、「100年ライフ」という概念の火付け役となりました。「LIFE SHIFT」は、誰もが100年生きうる時代を、どうポジティブに生き抜くかについて、戦略的な人生設計を指南しています。
この本の中に、次の言葉があります。
人生で多くの移行を経験し、多くのステージを生きる時代には、投資を怠ってはならない。新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要だ。
100年ライフの恩恵の一つは、余暇時間の使い方を見直し、消費とレクリエーション (娯楽) の比重を減らして、投資とリ・クリエーション (再創造) の比重を増やせることなのかもしれない。
100年ライフの前提として、「みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった」と指摘し、これからは、この3つのステージだけではないマルチステージを生きていく必要があると説きます。
そのためには、各ステージを生きるための投資とリ・クリエーション (再創造) が必要だというわけです。自己投資を怠らず、自分自身の内部蓄積を増やしていく、即ち価値を高めていくことが、健康寿命を長く保つことと同時に今後ますます重要になるのは間違いありません。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.10.17記)