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さて、「今日の一言メモ」第561回です。
「針の穴から天を覗く」
「針の穴から天を覗く」とは、自分の狭い見識をもとに、大きな事柄について勝手な推測をする例えです。
針の穴の小さなすきまから広大な天をのぞいても、全体が見えるはずはなく、見えないところは推測してしまう。自分の狭い見識を基準にして、広大なことについて勝手な推測を下すことを表しています。上方のいろはかるたに採録されているそうです。
見識を広げるために学んで行動する
見識を広げるためには、書物を紐解いて知識を学ぶことが必要です。でも、いくら学んでも実際に行動しなければ机上の空論に陥りかねません。
いくら泳ぎ方の本を読んでも、泳げるようにならないことと一緒です。実際に水の中に入って試してみないことには泳げるようにはなりません。まずは水に浮くことから始めなければならないでしょう。恐くて顔を水につけることができなければ泳ぎ方を覚えられません。そして、何度もうまくいかないことを経験してから、やっと泳げるようになるのです。
失敗を重ねて経験を積むことの大事さ
仕事でもスポーツでも習い事でも、うまくできる人が何気なくやっていることを見て、なんとなく自分でもうまくできそうな気がするかもしれません。でも、実際にやってみるとちっともうまくいきません。
スケートやスキーで、スイスイ颯爽と滑っている人はなんともこともなげに滑っています。でも、初めてやる人は氷や雪の上に立つだけでも大変なことに気づきます。そして、何度も転んで悔しい思いを重ねて、ある日突然うまくできたりします。
何度も尻もちをついて、お尻が痛くなっている時は、なんとも情けなくてもうやめようかと思ってしまいます。でも、我慢してもう一日練習したら、その日にうまくできるかもしれません。失敗を重ねることは大事なのです。
なでしこジャパン元監督/佐々木則夫氏は、サッカーW杯で優勝した後、次のように言いました。
「成功の反対は失敗ではなく、やらないことだ」
イタリアの天才科学者ガリレオ・ガリレイは、失敗について次のように言っています。
「失敗?ただ、うまくいかない方法を見つけただけだ」
このブログで何度も掲載している図ですが、再掲します。
この図にある通り、「やらない者」は「弱者」のゾーンに位置付けられ、「強者・弱者」を隔てる厚い壁に阻まれているため、「成功者」になることは、100%あり得ません。
一方、「失敗者」は「強者」のゾーンにいます。諦めずに何度もトライすれば「成功者」になれる可能性はあるのです。
なので、失敗する勇気を持ち続けることだけは忘れないようにしたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.10.18記)