(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第570回です。
「一葉落ちて天下の秋を知る」
「一葉落ちて天下の秋を知る」とは、わずかな前兆を見て、後に起きることを予知することの例えです。
落葉の早い青桐の葉が一枚落ちるのを見て秋の訪れを察するように、わずかな前兆を見て、その後に起こるであろう大事をいち早く察知することを指しています。また、わずかな前兆から衰亡を予知する例えとしても使われています。
古代中国の思想書『淮南子・説山訓』に「一葉の落つるを見て、歳の将に暮れんとするを知る」とあるのに基づくそうです。
「千丈の堤も蟻の一穴から」
「一葉落ちて天下の秋を知る」という言葉を見ると「千丈の堤も蟻の一穴から」という言葉を連想してしまいます。
この言葉は、蟻が堤防に作ったほんの小さな穴であっても、放置してしまうと大きくなり、ついには大きくて頑丈な堤防を崩してしまうこともあるという意味で、ほんのわずかな不注意や油断から、大きな失敗や損害に至ることの例えです。
「注意一秒、怪我一生」という言葉もあります。高齢者による自動車の事故が後を絶ちませんが、ほんの一秒の不注意が取り返しのつかない事故を起こし、相手も自分も大きな痛手を被ることがあります。
日常生活に潜むリスク
例え青信号の横断歩道を渡っていても、自動車が突っ込んできたりするので、仇や注意を疎かにすることはできません。今年になって新型コロナウイルスという目に見えない敵も登場しました。正体がはっきりしないだけに厄介です。
かといって、石橋を叩いて渡るとか、石橋を叩きすぎて壊してしまうとか、行き過ぎた用心もまた窮屈です。
ここは、日常生活に潜むリスクも増えていることを認識し、保険で備えられるものは備え、何かコトが起きた時にどう行動するか考えておくだけでも違うと思います。
必要以上にビクビクすることはありませんが、いざという時にうろたえないよう一歩外に出たら「常在戦場」という心構えを持って行動することは必要だと思います。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2020.10.28記)