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さて、「今日の一言メモ」第587回です。
「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」
「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」(あやまちてあらためざる、これをあやまちという)とは、過ちを犯していながら改めないのが、ほんとうの過ちである。過失はやむを得ないが、過ちと気づいたらすぐ改めよ、という意味です。
孔子(こうし)と、その弟子たちの言行録である「論語」が出典です。原文は「子曰、過而不改、是謂過矣。」となっています。
「国際寛容デー」
今日11月16日は、「国際寛容デー」です。今から25年前の1995年 (平成7年) 11月16日に、ユネスコ総会で「寛容原則宣言」と「国連寛容年のためのフォローアップ計画」が採択されました。
これを記念して、1996年 (平成8年) 12月12日の国連総会で制定された記念日です。国際デーの一つで、英語では「 International Day for Tolerance 」となっています。
寛容の精神で対処する
過ちを犯した人が、その過ちを認め謝罪し、直ちに改めるとしたら、寛容の精神で対処したいですね。
どんな経緯 (いきさつ) があろうと、過ちを悔いて改める人は、自分の体裁や体面との葛藤があったはずです。その葛藤を乗り越え、改める決心をしたのですから、過ちを犯したことをいつまでもあげつらうことは、寛容の精神にもとります。
とはいえ、神や仏と違って生身の身体ですから、内心忸怩たる思いはあることでしょう。でもまあ、痩せ我慢でもいいので、大人の対応を心掛けたいものです。
自らの過ちに気づいたら、即座に悔い改める
最近、著名人によるひき逃げ事件のニュースに続けて遭遇しました。事故を起こしたら、瞬時に安全を確保し、怪我をした人がいるならすぐに救急車を呼び、救急車が着くまでにできる処置を的確に行う、という大原則があります。
ひき逃げをした人物も、そのような知識は持っていたはずで、普段の冷静なときであれば対応できたと思うのですが、事故を起こして「大変なことをしてしまった!」と気が動転してしまったのだと思います。
その後、すぐに気を取り直して対応できるか、気が動転したまま逃げるという誘惑に負けるか、でその後の展開が大きく変わってしまいます。
そこで「自らの過ちを見て見ぬ振りをすることが最大の過ちだ」という言葉が脳に刷り込んであれば、これ以上の過ちは犯すまいと判断できたはずです。
自分もこの言葉を改めて刷り込んでおこうと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.11.16記)