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さて、「今日の一言メモ」第601回です。
「船頭多くして船山に上る」
「船頭多くして船山に上る」とは、指図する人が多くて方針の統一がなされず、物事がとんでもない方向に逸れてしまうことの例えです。
一艘の船に何人も船頭がいたら、船は山に登ってしまうようなおかしな方向に進んでしまうことから、指図する人ばかりが増えて物事が見当違いの方向に進んだり、うまく運ばないことを表現しています。船頭とは、和船の船長のことです。
「手帳の日 」
今日12月1日は「手帳の日 」です。これは、「能率手帳」を製造販売する会社、日本能率協会マネジメントセンターが制定した記念日だそうです。
12月は1年の最後の月で、手帳を活用して1年を振り返る月であり、また、翌年のために新しい手帳を準備する時期とされています。
そして、この日は書店や文具店などの手帳売り場でキャンペーンなどを行うとか。
立てた計画も、外部要因でいとも簡単に方針転換を迫られる
スケジュールをGoogleカレンダーに入れて、それをスマホやタブレット、PCやMacなどで同期して、いつでもどこでも予定を管理できるようにしている人が増えてきました。
一方で、アイデアやなんらかのプランを書き留めるには、デジタルよりアナログの紙の手帳を使っている人も多いようです。
そして、自らのプランを定め、それをスケジュール化していく船頭は自分しかいません。でも、船頭が一人でも予定していた計画がとんでもない方向に逸れてしまうことは外部要因によって往々にして起こります。
今年は特に新型コロナウイルスの影響で、すべての人の行動様式が変えられてしまいました。穏やかな流れに乗って進んでいた1人乗りの小舟が、いきなり激流に飲まれ翻弄されたようなものです。
そんな激流に無理に逆らったら、小舟などひとたまりもなく破壊されてしまうでしょう。とにかく激流が収まるまで、転覆しないようにうまくコントロールしつつ流れに任せるしかないと思います。
ピンチをチャンスに変える行動を始める
でも、こうした未曾有の経験をしたことで、なかなか進まなかったリモートワークが一気に普及したり、その脆弱さをさらけ出した日本のIT化の遅れを取り戻すべくデジタル庁の発足が決まったりと前向きに捉えるべき出来事も起きました。
僕自身、フリーランスのITコンサルタントとして5年以上前からリモートワークやワーケーションに取り組み、ネットに繋がる環境さえあれば手元のMacBook 一つで仕事ができるスタイルを確立してきました。
その拙い経験からも、時間と場所に縛られないワークスタイルやオンとオフの境目のないライフスタイルを確立することは可能だと思います。
そして、これからはどこにいてもキッチリ成果を出せる人にならないと必要とされる人材にはなれないかもしれません。社内政治の巧拙など関係ない世界になるということです。
オフィスに行かなくても、100%リモートワークでしっかり成果を出せるということは、その仕事は社員ではなくても果たせるかもしれません。ということは知識と能力がある人にアウトソースされる可能性があるということです。
新型コロナウイルスを契機に、これから社会のあり方、働き方のフレームワークが大きく変わっていく予感がします。そんな中で「◯◯株式会社の誰々」ではなく「◯◯ができる誰々」に自らをアップデートしなければ、これからの人生100年時代を生きていくことは難しいでしょう。
これを機に、ピンチをチャンスに変える行動を始めることが求められています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.1記)