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さて、「今日の一言メモ」第602回です。
「恒産無くして恒心無し」
「恒産無くして恒心無し」(こうさんなくしてこうしんなし)とは、一定の職業や財産を持たなければ、しっかりとした道義心や良識を持つことはできないという意味です。
「恒産」とは、一定の職業や財産のことで、「恒心」とは、正しさを失わない心を表します。中国戦国時代の儒学者、思想家である孟子が、人々の生活安定を政治の基本として、その必要を強調した言葉です。
『孟子・梁恵王上』に「恒産無くして恒心有る者は、ただ士のみ能くするを為す。民の若きは即ち恒産無ければ、因りて恒心無し(一定の生業が無くても安定した道義心を持つことができるのは、学問修養のできた士だけである。一般の人は生活が安定しなければ、安定した道義心を持つことができない)」とあるのに基づくそうです。
「全国防火デー」
今日12月2日は「全国防火デー」です。火災の多くなる季節を前に、全国的に防火活動を推進するもので、防火設備の点検や火災予防のPRを行います。
「全国防火デー」とは別に、「防災の日」が9月1日と定められていますね。こちらは、 台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、それらの災害に対処する心構えを準備するためとしています。
「防災の日」及び「防災週間」では、全国各地で防災訓練や防災意識を高め、防災知識を普及・啓発するための行事等が行われています。
火事などの災害で有形資産を失ったとしても……
「一定の職業や財産を持たなければ、しっかりとした道義心や良識を持つことはできない」という孟子の教えですが、お金や家などの財産を火事などの災害で失ってしまったとしたらどうでしょう。
貯金もなく、火災保険などにも入っておらず、受けられる補償が何もないとしたら路頭に迷ってしまうでしょうか?
自分ごととして考えると、その立場でどう行動するでしょう……。
無形資産を総動員して報酬を得る
今の自分は、フリーランスのITコンサルタントとしてインターネットに繋がる環境とMacBook 、そして、いくつかのアプリがあれば、どこでも仕事ができるワークスタイルを確立してきました。
なので、有形資産をすべて失ったとしても、なんとか借金してでもMacBook を購入し必要最低限のアプリをインストールし、クラウド上のデータにアクセス(同期)すれば仕事は始められます。
そして、これまで培ってきた知識と経験、それに人脈ネットワークといった無形資産を総動員することで、その日から仕事を再開し、あるいは新たに仕事を作り出し報酬を得ることができると思います。
火事などの災害で消失する有形資産と異なり、自分の肉体が滅びない限り(惚けて認知症にならない限り)消失しない無形資産を増やし続けていくことが大事だと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.2記)