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さて、「今日の一言メモ」第609回です。
「山高きが故に貴からず」
「山高きが故に貴からず(たっとからず)」とは、本当の価値は見かけだけで決まるものではなく、実質が伴ってこそ尊ばれるということの例えです。
山はただ高いから尊いのではなく、木が生い茂っているからこそ尊いのと同じように、人間も外見だけが立派でもそれは尊いとは言えず、実質が外見に伴って始めて価値があるものだという教訓です。
「たっとい」は「とうとい」の古風な言い方で、「たっとからず」は「たっとい」に打消しの「ず」が付いたもの。「尊からず」とも書きます。
平安時代の教訓書『実語教』に「山高きが故に貴からず、樹有るを以て貴しと為す。人肥えたるが故に貴からず、智有るを以て貴しと為す(山はただ高いだけでは貴いとは言えず、そこに木が生い茂っているからこそ貴い。人も体が大きいだけで立派だとは言えず、知恵を持つからこそ貴い)」とあるのに基づくそうです。
ノーベル賞授賞式の日
今日12月10日は、ノーベル賞の授賞式が行われる日です。この日は、スウェーデンの発明家・企業家でノーベル賞の創設者であるアルフレッド・ノーベルが、63歳の生涯を閉じた日です。そして、今から119年前の1901年12月10日に、第1回ノーベル賞授賞式が行われました。
今年(2020年) のノーベル賞は、新型コロナウイルスの感染対策の影響で、受賞者は、居住する国でメダルと賞状を受け取り、その様子はオンラインで公開されるとのことです。(こちらの記事参照)
人は見た目が9割であることも忘れない
ノーベル賞を受賞するような方は、類い稀な才能があり、かつ、不断の努力を惜しまなかった方々であろうと思います。その業績の前には、外見にかかわらず受ける評価は変わらないでしょう。
それに比べて、凡人である自分は外見にも気を配らないといけません。いくら「人は見かけによらない」と言っても、まず人の第一印象は「見た目が9割」で決まります。
「メラビアンの法則」という法則があるのは、以前このブログでもご紹介しました。
この法則は、非言語的コミュニケーションの重要性を説いたもので、コミュニケーションにおいて、人に影響を与える情報の割合は、以下の通りとしています。
言語情報(話の内容など):7%
聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%
視覚情報(見た目など):55%
つまり、言語情報が7%、非言語情報が93%の割合であるという説です。
実際に話している内容ではなく、身なりや動作、声のトーン、話の早さなどで、ある意味ほとんど評価されるといって過言ではありません。
なので、中身を正しく評価してもらうために、まず突破しなければいけない第一関門の「見た目」を整えることも忘れないようにしたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.10記)