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さて、「今日の一言メモ」第619回です。
「驢事未だ去らざるに馬事到来す」
「驢事未だ去らざるに馬事到来す」(ろじいまださらざるにばじとうらいす)とは、一つのことが終わらないうちに、別のことが起きることの例えです。
「驢」はロバの意です。ロバに関することが終わらないうちに、馬に関することが出てくることからこう言われるようになりました。「馬事未だ去らざれば馬事到来す」とも言うそうです。
「果ての二十日 」
1年の終わりの月である12月を「果ての月」と言います。なので、果ての二十日とは、今日(12月20日)を指しています。
この頃は、暮の挨拶、大掃除や正月用意と、忙しさの極まる時期ですが、この日は、一切の仕事をやめて外出を避け、静かに過ごす日とされていました。
そもそもは、江戸時代に京都にあった粟田口(あわたぐち)刑場で、果ての二十日に罪人が処刑されたため、その日は罪人の命を忌み慎んだ、という習慣に由来しているそうです。
「忙中閑あり」
昨日は、「仏名会 (ぶつみょうえ) の日 」で、心の大掃除をする日でした。そして、今日は「果ての二十日」ということで心静かに過ごす日、まさしく「忙中閑あり」という日ですね。
暮れのこの時期は、驢事未だ去らざるに馬事到来すと言われる通り、次から次へと用事を思い出し慌ただしさが増す時期ですが、一旦落ち着いて一年を振り返り、改めて淡々と物事を進めるペースを取り戻すのにいいタイミングかもしれません。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.20記)