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さて、「今日の一言メモ」第690回です。
「ホスピタリティ・デー」
今日3月24日は「ホスピタリティ・デー」です。今から27年前の1994 年3 月24 日に、思いやり、もてなしといった意味のホスピタリティの精神を広めるために、日本ホスピタリティ推進協会が制定したそうです。
同協会のサイトによると、次のように説明されています。
この日を日常生活の中で他人に対して思いやる心をほんの少しでもあらわす実践の日として位置づけ、その普及を目ざしている。
「3」は新しいものを創り出すエネルギー、自己表現を表し、「2」は思いやり、協力を意味し、「4」は全体を作りあげる基礎の数字とされることから、その組み合わせである3 月24 日を記念日とした。
ホスピタリティの狭義と広義の定義
また同サイトでは、ホスピタリティの狭義の定義と抗議の定義が、次のように書かれています。
狭義の定義では、人が人に対して行なういわゆる「もてなし」の行動や考え方について触れていて、これは接客・接遇の場面でも使われるホスピタリティのことである。
主人と客人の間でホスピタリティが行き交うが、それは一方通行のものではなく、主人が客人のために行なう行動に対して、それを受ける客人も感謝の気持ちを持ち、客人が喜びを感じていることが主人に伝わることで、共に喜びを共有するという関係が成立することが必要だ。すなわち、ホスピタリティは両者の間に「相互満足」があってこそ成立する。
つまり、主客の両方がお互いに満足し、それによって信頼関係を強め、共に価値を高めていく「共創」がホスピタリティにおける重要なキーワードなのである。
広義の定義では、ホスピタリティが主人と客人の二者間の話にとどまらないことを言っている。社会全体に対して、その構成員である人々が、ホスピタリティの精神を発揮することで、相互に満足感を得たり、助け合ったり、共に何かを創りあげることができ、それによって社会が豊かになっていくという大きな意味でもホスピタリティは重要である。
リーダーシップとフォロワーシップに通じる
ホスピタリティの狭義の定義では、おもてなしの提供者と共に受ける側がしっかりそれを受け止めることの重要性が述べられていました。
このことから思い浮かぶのは、「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」の関係です。
一般的に、たとえば組織の中では「上司が部下に及ぼす影響力」をリーダーシップと呼びます。そして、その逆の「部下が上司に及ぼす影響力」をフォロワーシップと呼びます。
部下(フォロワー)が自主的な判断や行動により、上司を支えて、組織における成果の最大化に貢献することを意味しています。組織が出す結果に対して、リーダーが及ぼす影響は2割、フォロワーが及ぼす影響は8割とも言われています。
ITコンサルタントという仕事柄もあって、経営者の方から良く「リーダーが育たない」「次なる人材がいない」等の言葉を耳にする言葉が非常に多いのですが、従業員やリーダーを問題と決めつける前に、組織にフォロワーシップが機能しているか確認することをお薦めしています。
それほどフォロワーシップは重要なことなのです。フォロワーシップは組織の活性化には不可欠な存在といえます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.3.24記)