(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第722回です。
「ことばの日」
今日5月18日は「ことばの日」です。5月(こ)18日(とば)の語呂合せから生まれた記念日だそうです。そして、ことばを正しく使うように心掛ける日とされています。
人は言葉によって、認識を共有しています。反対に、言葉に出来ない思考・概念は、それを伝えることはとても困難です。
言葉が無い時代の意思伝達は、声を発して相手の注意をひき、ボディーランゲージや絵文字等を指し示すなどによってなされていたと推定されています。
このような行為を何度も繰り返すうちに一定の規則性が生じ、発声行為が規則性のある言葉となり、絵文字等が規則性のある文字へと変化していったと考えられています。
こうして、より高度な言葉の文化が生み出されていったのですね。
「褒める」より「賞賛する」
言葉の大切さは、親しさが増すほど深くなっていく気がします。例えば、家族や親との間で、感謝の言葉を口にするのは、照れ臭いこともあって疎かになりがちではないでしょうか?
普段の行いから、言わなくても感謝の気持ちは伝わっているだろう、と特に男性は思い込みがちのような気がします。そして、家族に言われてしまいます。「言ってくれなきゃ、分からない!」
感謝だけではなく、言葉による貢献に「賞賛」があります。「大変よくできました。偉い、偉い。」という「褒める」言葉はちょっと上から目線に感じます。
それに対して「おー!凄いね!よくできたね!素晴らしい!」と言えば、対等の関係でかつリスペクトを感じます。言われた方も、何か上から目線で褒められるよりも、賞賛された方が嬉しいと思います。
頭と口と笑顔はいくら使っても減らない
「伝え方が9割」という本があります。なんでもビジネス書で3年連続ベスト10入りという史上初の快挙を成し遂げたとか。僕も熱心に読みましたが、なるほど言葉の使い方は技術であるな、と納得しました。
例えば、デートに誘う時に単刀直入に「デートして下さい」と言うより、イタリアン大好きな彼女であれば「驚くほど旨いパスタどう?」と誘ったら、成功する確率はぐっと高まるでしょう。
同じ内容を伝えるにしても、言葉の選び方、表現の仕方で相手が受け取る印象が大きく変わります。ある人が言えば「セクハラ発言!」と受け止められ、ある人が同じことを言っても好意的に受け止められる、そんなこともあります。
慎重に言葉を選ぶために頭をフル回転させ、知恵を絞る、そして面と向かって伝える時は笑顔も忘れずに。そうすれば、誤解されることも最小限になるはずです。
頭と口と笑顔はいくら使っても減りません。(笑い皺は増えるかも?)むしろ使えば使うほど、人間関係が豊かになるはずです。
・・・というわけで、普段あまり深く考えずに使ってしまっている「ことば」があれば、今日の記念日を機会にもう一度ことば選びを考えてみることにします。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2021.5.18記)