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さて、「今日の一言メモ」第726回です。
「当たって砕けろ」
「当たって砕けろ」とは、成功するかどうかはわからないが、とにかく思いきってやってみよということです。
当たってみて砕けてしまっては元も子もありませんが、それだけ決死の覚悟で臨めば成功する可能性も高くなるのだから、やるだけやってみろという意味です。
駄目で元々という心意気でやってみれば案外うまくいくかもしれないとして、きわめて難しい状況を打開するための決意を促す言葉になっています。
「君子危うきに近寄らず」か「虎穴に入らずんば虎子を得ず」か
君子危うきに近寄らず、とは、人格者は、自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないというという意味です。
君子=教養があり徳が高い人は、自分を抑えてやり過ぎないため、言葉や行動が乱暴でなく、他人との争いも少ない。 また、危ないような事柄には手を出さない、ということですね。
片や「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉もあります。危険を避けていては、大きな成功もあり得ないのだから当たって砕けろ、ということになります。
生きていれば、いろんな選択を迫られます。時には、リスクを回避することもあるでしょう。またある時には、思いきってリスクテークすることもあるでしょう。
判断基準をどこに置くか?
「負ける戦さはしない」とは、孫子の兵法の一節です。敵・味方の戦力を勘案して、どうやっても勝てないとなったら、その戦さはしない、ということです。戦っても、討ち死に必至ですからね。
これは、我々の意思決定基準としても大切なことです。一か八かに賭けるとしたら、それはまさしくギャンブルになってしまいます。
一方、確率は低くても勝機を見つけることができたら、果敢にチャレンジすることもあるでしょう。
但し、このチャレンジには、二つの条件があります。それは「命まで取られず、かつ、全財産を失わないこと」です。無事に生き残っても、全財産を失ったら再起するのはなかなか困難です。
その条件を満たし、かつ、そのチャレンジをしなかったら一生悔いを残す、と確信したら後は「当たって砕けろ」と全集中で行くしかありませんよね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.5.25記)