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「人生朝露の如し」
「人生朝露(ちょうろ)の如し」とは、人の一生は短く、儚い(はかない)ものだということの例えです。朝日が出ればすぐに消えてしまう朝露のように、人生は儚くて短いものだという意味です。
『漢書・蘇武伝』の、前漢時代に李陵が蘇武に会い、健康を気遣って「人生、朝露の如し。何ぞ自ら苦しむこと此の如き」と言い、降伏を勧めたという話に基づいています。
あれから10年半、そして20年
あの東日本大震災が起きた3.11から、今日でちょうど10年半、そして、2001年のこの日に発生した9.11アメリカ同時多発テロから、ちょうど20年が経過しました。
東日本大震災では、多くの方々が今なお全国で避難生活を余儀なくされています。その数は、2021年3月1日時点で約4万人となっています。(こちらの記事参照)
また、アメリカでは、同時多発テロ事件にちなんで、2002年からこの日が「愛国者の日」という記念日になりました。
航空機が使用された史上最大規模のテロ事件の犠牲者は、確認された死者を合計すると3,027人とされています。判明している内訳は、ハイジャックされた4機の旅客機の乗員・乗客が246人、アメリカ国防省で125人。世界貿易センタービルで2,606人となっています。(こちらの記事参照)
他に、世界貿易センタービルにいたと考えられる約1,100人の遺体は、最後まで発見できていません。
奪われた命が生きたであろう日々を代わりに生きる
震災そしてテロにより一瞬で失われた命の多さに慄然とします。改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
先日のブログ記事で、自分の身体、命、人生はすべて借り物であって、いつかは返却するものと考えると書きましたが、その返却は自然に迎える死によって行われるものであって、断じて他者によって無理矢理行われるものであってはなりません。
しかし、そうして無理矢理奪われた命があるのなら、その命が生きたであろう日々を代わりに懸命に生きることが、残された命を全うする生き方なのかもしれません。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.9.11記)