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さて、「今日の一言メモ」第785回です。
「虎の威を借る狐」
「虎の威を借る狐」狐とは、権勢を持つ者に頼って、威張る小者のことを指します。この言葉は、『戦国策・楚策』にある、下記の話に基づくそうです。
虎が狐を食おうとしたときに、狐が「私は天帝から百獣の王に任命された。私を食べたら天帝の意にそむくことになるだろう。嘘だと思うなら、私について来い」と虎に言った。そこで虎が狐の後についていくと、行き合う獣たちはみな逃げ出していく。虎は獣たちが自分を恐れていたことに気づかず、狐を見て逃げ出したのだと思い込んだのだった。
「借る」は「借りる」の文語形で、「虎の威を借りる狐」ともいいます。
そもそも自分の肉体は借り物と考える
今回の東京パラリンピックを見ていて思ったことがあります。それは障害者であれ健常者であれ、そもそも自分の肉体は借り物なのではないかと。
もしも生まれつき障害を持った身体で生まれてきたら、我が身を不幸と思い嘆き悲しむかもしれません。でも不幸と思うのは、自分を障害のない人と比べるからです。そうではなく、こういう身体を借り物として与えられたのだ、と考えることができれば受け入れることができるかもしれません。
そして、結局自分の命や人生は、すべて借り物であると考えれば、その借りたものを満喫しながら、最終的には返却しなければならないことに思い至るでしょう。
喪失感や失った悲しみは、所有意識から生まれるものです。なので、自分の命も人生も借り物と考えればいいかもしれません。そんな開き直りを持てれば、その瞬間、心のあり方が変わるでしょう。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2021.9.8記)