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閑話休題。
「天高く馬肥ゆる秋」
「天高く馬肥ゆる秋」とは、秋の快適な気候のことを指します。秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節でもあります。秋の季節の素晴らしさをいう句で、手紙などで時節の挨拶として用いられていますね。
杜審言の詩『蘇味道に贈る』に「雲浄くして妖星落ち、秋高くして塞馬肥ゆ」とあるのに基づくそうです。
昔、中国では、北方の騎馬民族の匈奴が収穫の秋になると大挙して略奪にやってきたので、前漢の趙充国はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として使ったそうです。しかし、匈奴が滅びた後は、現在の意味で使われるようになったとのことです。
本格的な秋はもうすぐ
9月に入って東京都で低温注意報が発表されるなど、10月中旬から下旬並みの気温が続いていましたが、ここ数日はムシムシとした空気で夏の名残りを感じています。まさしく季節の変わり目に入った今日この頃です。
そして、秋も本番になれば、いよいよ「食欲の秋」全開です。夏の疲れが出る頃に、秋の味覚も出回るので食欲を満たしつつ、疲れも癒やしたいですね。でも、秋の味覚の代表格である秋刀魚 (サンマ) は今年もなかなか手頃な値段では手に入らないようです。
その他、天候不順による野菜の価格高騰や相次ぐ原材料の値上げも追い打ちをかけます。松茸は、国産松茸が今年は豊作になるという報道がありましたが、どうでしょうか?焼き松茸、土瓶蒸し、松茸ご飯などが楽しめるといいですね。
新種の変異株が登場しつつも、ワクチン・検査パッケージによる行動制限の緩和が期待されるなど明るさが見えてきた2021年の秋です。せめて食欲の秋は満喫したいですね。あんまり身が「肥ゆる」ことのないように注意する必要がありますが……😅
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.9.12記)