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さて、「今日の一言メモ」第807回です。
「年々去来の花を忘るべからず」
「年々去来の花を忘るべからず」は、鎌倉中期の能役者である世阿弥が残した言葉です。幼年時代の初々しさ、一人前を志した頃の技術、熟練した時代の満足感など、一段ずつ上ってきた道で自然と身についた技法をすべて持つことで、これを忘れてはならない、という意味です。
ある時は、美少年、ある時は壮年の芸というように、多彩な表現を示しながら己の劇を演ずるべきだ、と世阿弥は説いています。
入門時から現在の老成期まで、芸人は、その一生を自分の中に貯え、芸として表現しなくてはなりません。そうした日々の精進が大切なのです。
世阿弥の言葉を体現しているボブ・ディラン
世阿弥の言葉に触れると、なぜかボブ・ディランを思い浮かべてしまいます。ボブ・ディランは、5年前のノーベル文学賞を受賞しました。ミュージシャンとしては、史上初のことでした。
彼は、1941年5月24日生まれの80歳、1962年(僕が6歳の時!)のレコードデビュー以来、半世紀以上にわたり多大なる影響を人々に与えてきました。
今でも「ネヴァー・エンディング・ツアー」と呼ばれる、年間100公演ほどのライブ活動を中心にして活躍しているそうです。
ボブ・ディランの名言
ボブ・ディランは数々の名言を残し、これまた多くの人に影響を与えてきました
例えば・・・
あのころ自分はずいぶん年をとっていた。今はもっと若い。
ぼくは、皆と同じでありたいとも、好かれたいとも思わない。
何もかも失ったって、まだ未来だけは残っている。
人生に後退はない。あなたの人生で起こることすべてが、あなたをゴールへと進ませている
などですね。
そして、氏の名言の中で、僕の人生の目標を決定づけたのが、次の言葉です。
朝起きて夜寝るまでの間に、
自分が本当にしたいことをしていれば、
その人は成功者だ。
A man is a success if he gets up in the morning
and gets to bed at night,
and in between he does what he wants to do.
お金でも、地位でも、名誉でもない。自分が好きなこと、やりたくてたまらないことをやり遂げるのが「人生の成功者」への道なのだ、と一気に腑に落ちたのです。
それ以来、どうやったら自分が好きなこと、やりたくてたまらないことをやり遂げられるか、を探求することがライフワークになりました。
というわけで、人生100年時代、死ぬまで自分が好きなこと、やりたくてたまらないことを追求していきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.10.14記)