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さて、今日の故事ことわざは、「年々去来の花を忘るべからず」です。
この五日間、ブログ記事で、世阿弥の印象深い言葉をご紹介してきました。それは、「離見の見」「初心忘るべからず」「衆人愛敬」「時節感当」「稽古は強かれ、情識はなかれ」という言葉です。今日も、世阿弥の言葉を続けます。
「年々去来の花を忘るべからず」とは?
幼年時代の初々しさ、一人前を志した頃の技術、熟練した時代の満足感など、一段ずつ上ってきた道で自然と身についた技法を全て持つことで、これを忘れてはならない、という意味です。
ある時は、美少年、ある時は壮年の芸というように、多彩な表現を示しながら己の劇を演ずるべきだ、と世阿弥は説いています。
入門時から現在の老成期まで、芸人は、その一生を自分の中に貯え、芸として表現しなくてはなりません。そうした日々の精進が大切なのです。
世阿弥の言葉を体現している一人が、ボブ・ディラン
世阿弥の言葉に触れて、なぜかボブ・ディランを思い浮かべてしまいました。
まだ記憶に新しいですが、去年のノーベル文学賞を受賞しましたね。ミュージシャンとしては、史上初のことでした。
ボブ・ディランは、1941年5月24日生まれの76歳で、1962年 (僕が6歳の時!) のレコードデビュー以来、半世紀以上にわたり多大なる影響を人々に与えてきました。
今でも「ネヴァー・エンディング・ツアー」と呼ばれる、年間100公演ほどのライブ活動を中心にして活躍しているそうです。
ボブ・ディランの名言で、人生の目標が決まった
以前、このブログでご紹介したことがあるのですが、ボブ・ディランは数々の名言を残し、これまた多くの人に影響を与えています。
例えば・・・
あのころ自分はずいぶん年をとっていた。今はもっと若い。
ぼくは、皆と同じでありたいとも、好かれたいとも思わない。
何もかも失ったって、まだ未来だけは残っている。
人生に後退は無い。あなたの人生で起こること全てが、あなたをゴールへと進ませている
などですね。
そして、氏の名言の中で、僕の人生の目標を決定づけたのが、次の言葉です。
朝起きて夜寝るまでの間に、自分が本当にしたいことをしていれば、その人は成功者だ。
A man is a success if he gets up in the morning and gets to bed at night, and in between he does what he wants to do.
お金でも、地位でも、名誉でもない。自分が好きなこと、やりたくて堪らないことをやり遂げるのが「人生の成功者」への道なのだ、と一気に腑に落ちたのです。
それ以来、どうやったら自分が好きなこと、やりたくて堪らないことをやり遂げられるか、を探求することがライフワークになりました。
というわけで、自分の人生という劇を演じきれるように、これからも精進したいと思う次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.10.14記)