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さて、「今日の一言メモ」第839回です。
「精神一到何事か成らざらん」
「精神一到何事か成らざらん」とは、精神を集中して努力すれば、どんなことでも成し遂げられないことはない、という意味です。
やると心に誓って物事に当たれば、どんなことでも出来ないことはない、精神力があれば、道は開けてくるという教えですね。
中国の宋代に書かれた書物である『朱子語類・八・学二』に、「陽気の発する処、金石も亦透る、精神一到何事か成らざらん」(天地間の陽気が発すれば、金や石も突き通してしまう。精神を集中して行えば、何事も成就できないことはない)とあるのに基づくそうです。
「障害者の日」
ところで、今日12月9日は「障害者の日」です。国際障害者年であった1981年(昭和56年)の12月9日に開催された総理府(現内閣府)主催の中心記念事業「広がる希望の集い」で制定された記念日です。
1975年(昭和50年)に、国連総会で「障害者の権利宣言」が採択されたことを記念して制定されました。
今年開催された東京パラリンピックでは、今までにない盛り上がりを見せました。いろいろな競技の障害者アスリートの活躍は、今でも記憶に鮮明です。
障害を持ちつつ、鍛え上げられた肉体が繰り出す高度な競技内容は、驚嘆に値します。そこまで鍛え上げるまでには、どんな苦しみや葛藤があったのでしょう。そして、それを乗り越える精神力は、どのように培われたのでしょう。
それこそ、「精神一到何事か成らざらん」を体現してきたアスリート達です。
寝食を忘れて没頭することを持ちたい
いつも思うのは、自分が健常者であることに甘えて、普通に歩けること、走れることが当然のことと捉えていることです。
そうしたことが積み上がって、何気ない日常を送れていることに改めて感謝しなければ、と思うと共に、せっかく健康に恵まれているのに「精神一到何事か成らざらん」の気概で取り組んでいるものがあるのか、と自問してしまいます。
還暦を過ぎて5年が経ち、知らず知らずのうちに、何事もほどほどに、無理のない程度にこなしていこうとしている自分に気がつきます。特に、昨年からのコロナ禍で、言い訳ができたことが大きいかもしれません。
それは若い時と違って、連日深夜まで頑張るとか、徹夜するとかは無理な年齢ですが、もっと一心不乱に取り組む時間があっても良いと思うのです。
健康を害さないようなペース配分も重要ですが、寝食を忘れて没頭することを、いくつになっても持っていたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.12.9記)