(画像出典元はこちら)
さて、『今日の一言メモ』第858回です。
「ライバルが手を結ぶ日」
今日1月21日は「ライバルが手を結ぶ日」だそうです。1866年(慶応2年)1月21日(旧暦)に、坂本龍馬らの仲介により、長州藩と薩摩藩が薩長同盟を結んだのが、その由来です。
薩摩藩と長州藩は、幕末の政治世界で大きな影響力を持っていましたが、薩摩藩が、公武合体の立場から幕府の開国路線を支持しつつ幕政改革を求めたのに対し、長州藩は急進的な攘夷論を奉じて反幕的姿勢を強めていて、両者は容易に相いれない立場にありました。
薩摩藩は会津藩と協力して、長州藩勢力を京都政界から追放し(八月十八日の政変)、上京出兵してきた長州藩兵と戦火を交え敗走させる(禁門の変)に至って、両者の敵対関係は決定的となりました。
朝敵となった長州藩は、幕府から第一次長州征討を受けるなど、非常な窮地に陥ることになりました。一方で、薩摩藩も自藩の主張する幕政改革の展望を開くことができず、大久保利通や西郷隆盛らを中心に、幕府に対する強硬論が高まっていきます。
こうした経緯を経て、坂本龍馬や中岡慎太郎の斡旋もあって両藩が結びつくことになったわけです。
ライバルたる人物は、老若男女にかかわらず変化の先頭に立つ人
昨年暮れのブログ記事で、ライバルの存在について「一定の年齢以上になると、『負けたくない!』というより『あのように振る舞いたい』とか『見習いたい』という存在に変わってくるように思います。」と書きました。
このへんの達観した感情になれたのは、やはりある程度年輪を重ねた世代に到達したからだと思います。(「枯れた世代」と表現するのは、どうも抵抗があります……)
最近のZ世代(1990年半ばから2010年代生まれの世代)の活躍など見ると、見習いたいものだと思うこともしばしばです。
物事を変えていくのは「よそ者、若者、バカ者」だ、という言葉がありますが、ある意味言い得て妙です。ただ、政界のようにその世界を牛耳っているのが、旧弊に凝り固まっている長老だと、なかなか変わりようがないでしょうが。
というわけで、自分がライバルだと認める存在は、老若男女にかかわらず変化の先頭に立つ人であろうと思う次第です。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2022.1.21記)