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閑話休題。
「節分」
今日2月3日は「節分」です。恵方巻を食べて幸福を祈り、鬼(邪気)を追い払う願いを込めて、豆をまきます。
節分は、雑節と呼ばれる季節の移り変わりを表す特別な暦日の一つです。二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた暦日です。
雑節には、節分の他に、彼岸・社日・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日・二百二十日があります。今年(2022年)の日付は、下記の通りです。
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もともと、各季節の始まりの日( 立春・立夏・立秋・立冬)の前日を節分といって、「季節を分ける」という意味でした。それが、江戸時代以降、特に立春の前日を節分と呼ぶようになったのです。
恵方巻
節分の夜に、恵方に向かい太巻きを食べると、幸福になるという言い伝えから、この日は「のり巻きの日」になりました。恵方巻は、ひとりで1本食べきるまで、誰とも話してはいけないと言われています。
その年の恵方は、西暦年の末尾1桁が、0・5なら西南西、1・3・6・8なら南南東、2・7なら北北西、4・9なら東北東となります。今年は2022年なので、北北西の方向を向いて食べることになります。
僕が恵方巻を食べる習慣を知ったのは、1983年(昭和58年)、27歳の終わりに大阪に転勤した時でした。それまで東京生まれの東京育ちだった僕は、恵方巻の存在をまったく知りませんでした。恵方巻は、大阪発祥の風習なのです。
それが、1990年代後半にセブンイレブンが仕掛けたことによって、全国に広がっていきました。
豆まき
節分には、邪気を追い払うためとして、古くから豆まきの行事が執り行われています。
豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあります。「鬼滅の刃」ならぬ「鬼滅の豆」ですね。
豆をまき、まかれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べる、あるいは、自分の年齢より1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないという習わしがある地域もあります。
農水省的コンプライアンス豆まき
農林水産省のお役人が大真面目にアップした動画が一部で話題になっています。タイトルは「農水省的コンプライアンス豆まき」です。
そこで示された内容は、これまでの豆まきには現代社会に合わない下記のような問題があるというのです。
・食品ロス
・感染症対策
・人に物を投げる
・「鬼は悪者だ」と決めつける
まあ、日本文化の豆まきを否定するわけではなく多様化する豆まきの一例、だそうですが、「鬼は外!」と豆を投げつけて鬼を追い払うのではなく、袋に入れた豆を鬼に手渡して「お引き取り下さい」と丁重に伝える、など笑える部分もあります。
ともあれ、だんだん自分の数え年の分だけお豆を食べるのが大変になってきましたが、日本古来の風習を尊重して恵方巻と豆を食して今日を過ごしたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.2.3記)