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さて、『今日の一言メモ』第866回です。
「ニットの日」
今日2月10日は、「ニ(2)ット(10 )」の日付語呂合わせで「ニットの日」です。1988年(昭和63年)に、ニットの普及キャンペーンを行う目的で決められたそうです。
ちなみに、「ツー(2)ビート(10)」で「キタノ記念日」でもあります。これは、芸人・映画監督のビートたけし(北野武)を記念する日だそうです。若者は、ツービートといっても知らないでしょうけど……。
ところで、僕は昭和31年(1956年)生まれと、完全に「Always 三丁目の夕日」世代ですが、この時代は母親が手編みしてくれるセーター、手袋、マフラーなどを着るのが当たり前でした。
ですから、「ニット」というと「編み物」を連想してしまいます。
今でも、編み棒やミシンは健在だと思いますが、子育て中のお母さんは昼間仕事をしている方が増えていて、なかなか編み物にいそしむ時間はとれないでしょう。
細かい仕事の積み上げで作品ができる
昔は、いろいろな色の毛糸玉を前に、お母さんが編み棒を動かし、セーターや手袋、マフラーを編む光景は当たり前でした。
何もないところから、一本の糸を編み上げて、いろんな模様を描くセーターなどができるのは、小さい頃は魔法のように感じたものです。
一つひとつ緻密に編み込み、作りあげていくさまは、細かい一点に集中しつつ、常に完成形を思い描き、全体のバランスを考えながら進める作業だったでしょう。
「神は細部に宿る」か「巧遅は拙速に如かず」か
「神は細部に宿る」という言葉が芸術やデザインの世界で使われています。意味は「細かい部分までこだわり抜くことで、全体としての完成度が高まる」ということです。
編み物も、どこかで手抜きをするとバランスが崩れて良いものに仕上がりません。同じように、どんな仕事であっても仕上げたものを「作品」と捉えるのなら細部にこだわった取り組みが必要でしょう。
一方で、「巧遅は拙速に如かず」という言葉もあります。これは「仕事の出来がよくて遅いよりは、出来はわるくとも速いほうがよい」という意味です。枝葉末節にこだわって時間がかかるより、ポイントを押さえて素早く仕上げたほうがよいものもあるわけです。
細部にこだわって入念に仕上げたほうがいいことと、枝葉末節にはこだわらずスピーディーに仕上げたほうがいいことと、間違えずに判断したいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.2.10記)