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さて、『今日の一言メモ』第946回です。
「無用の長物」
「無用の長物(ちょうぶつ)」とは、あっても役に立たないどころか、かえって邪魔になるものを指します。
もともと「長物」とは、長すぎて邪魔になるばかりで用をなさないものの意味から、無駄なものを表しています。
類義の言葉に、「蛇足(だそく)」「月夜に提灯(ちょうちん)」「夏炉冬扇(かろとうせん)」などがありますね。
「蛇足」ですが、昔の中国で、蛇の絵を早く描く競争に参加した者が、自分の早さを自慢して「足まで描けるぞ」と言って足を書き足したら、別の者に「蛇には足がないはずだ」と言われ、負けてしまったという故事がその由来です。
この世に無用なものとは?
「帯に短し襷(たすき)に長し」という言葉があります。紐の長さが中途半端で、帯にするには短すぎるし、襷がけにするには長すぎるという意味です。
では、この紐は「無用の長物」なのでしょうか。世の中で紐の使い道は、帯と襷だけではありません。何かの荷物を縛るのにちょうど良い長さかもしれません。
こういうケースを「適材適所」というのでしょう。そう考えると、この世に無用なものはないかもしれません。
自分のとんがった強みを発掘し、磨き上げる
ある場所では「役立たず」と言われるような人も、時と場所を与えられれば立派な働きをすることがあります。
大体、一芸に秀でた人は、それ以外はからっきしダメということが多い気がします。その一芸が発掘され、大きく開花すれば一角の人物になれるはずですが、その一芸が花開かないと、役立たずで終わってしまうでしょう。
一方で、多方面に才能を発揮する人もいますが、器用貧乏で終わってしまう可能性もあります。
そう考えると、自分の強みはどこにあるのか、しっかり見極める必要がありそうです。まずは、一つの強みを磨き、とんがったものにしていくのが第一歩となるでしょう。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2022.7.26記)