(画像出典元はこちら)
さて、『今日の一言メモ』第1004回です。
「桃栗三年 柿八年」
「桃栗三年 柿八年」とは、芽が出て実がなるまでに、桃と栗は三年、柿は八年かかるという意味ですね。また、何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だという例えです。
果樹を植えたら、その実がなるまでに相応の歳月を待たねばならないことから、何事も成就するまでに、それ相応の年月がかかるということです。
「桃栗三年 柿八年」の後に、「梅は酸いとて十三年」「柚子は九年でなりかかる」「柚子は九年の花盛り」「柚子の大馬鹿十八年」「枇杷は九年でなりかねる」などと続けても言うそうです。
「柿の日」
ところで、今日10月26日は「柿の日」です。全国果樹研究連合会カキ部会が、2005年(平成17年)に制定した記念日だそうです。
今から127年前の1895年(明治28年)10月26日に、正岡子規が「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだことに由来しています。
この句は、子規が法隆寺に立ち寄った後、茶店で一服して柿を食べると、途端に法隆寺の鐘が鳴り、その響きに秋を感じた、という意味だそうです。
生涯に20万を超える句を詠んだ子規の作品のうち、最も有名な句であり、芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」と並んで俳句の代名詞となっています。
子規が食べた柿は、植えてから何年くらい経って採れたものだったのでしょうね。
結果が出るまで、数年がかりで取り組む
人生100年時代となりつつあります。今や80代の方の訃報を聞くと、まだ早いのでは、と思ってしまいます。そして、シニア世代の多くは、びっくりするほど元気です。矍鑠(かくしゃく)としているだけでなく、走ったり跳んだり泳いだりしている方がたくさんいます。
そんな時代になったので、何かをしようと思ったら数年単位でじっくり取り組む必要があるでしょう。シニアになっても健康にさえ注意して、身体と脳味噌がしっかりしていれば、最新のIT機器や各種ツールの助けを借りてできることは無限に広がっています。
人がやっているからではなく、自分が心底やりたいこと、始めたいことに巡り会うように努め、数週間や数ヶ月程度で結果・成果が出ないからといって諦めず、じっくり淡々と数年がかりで続けていく気持ちを持ちたいと思います。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2022.10.26記)