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閑話休題。
さて、穏やかに晴れた週末土曜日の今日11月12日は「洋服記念日」だそうです。
「洋服記念日」
この記念日は、全日本洋服協同組合連合会が1972年(昭和47年)に制定した記念日です。
今から150年前の1872年(明治5年)11月12日に、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が発布されたことに由来します。
着物の歴史
先日、このプログで【大政奉還の日】というタイトルの記事をアップしました。徳川慶喜が二条城で大政奉還を宣言してから5年後、明治新政府になっていよいよ洋服が正式に礼服に採用されたわけです。
では、それまでに着物は、どのような変遷を遂げてきたのでしょう。
飛鳥・奈良時代は、中国の唐文化の影響を受け、身分階級によって着る衣服が決められていたようです。
平安時代は、「源氏物語」に代表されるように非常に華やかな十二単衣などが誕生しました。
武士が主役になった鎌倉時代には、着物は簡素でより活動的なものになります。
室町時代には、オランダ人やポルトガル人が来朝して更紗やビロード、繻珍(しゅちん)など多種多様な染色品が輸入されました。
安土・桃山時代は、現在の着物の形を作り出した時代といわれています。現在の訪問着や留袖の原型ができてきます。
江戸時代は、現代の和服のほとんどが生まれた時期にあたります。染織技術が比類ない発展を遂げました。
そして、明治時代を迎え、西洋文化を取り入れた文明開化の嵐が吹き荒れることになり、長く続いた和服文化は洋服中心の文化へと移り変わっていくのです。
和服から洋服、次は宇宙服?
明治以降の150年で、デザインの変化はさまざまあれど、洋服の基本形は大きく変わることなく変遷してきていると思います。
また、和服も絶えることなく受け継がれ、最近では若者の間でも浅草や京都で和服をレンタルして街をそぞろ歩く光景が当たり前に見られます。
では、これから将来に亘って、和服から洋服に変わったような劇的な変化は起こるのでしょうか?
SF小説風に考えると、日常的に宇宙と行き来できるようになり、洋服とは全く異なる宇宙服が日常的に着用されるようになるかもしれませんね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2022.11.12記)