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閑話休題。
劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」
この映画は2020年10月16日より劇場公開され、公開から73日目に興行収入324億円を記録し、それまで国内興行収入首位だった映画『千と千尋の神隠し』の316.8億円の記録を塗り替えました。
最終的な興行収入は400億円を超え、観客動員数は2900万人を超えたそうです。日本の総人口の4分の1近い数です。(Wikipedia 参照)リピーターが多いとしても凄い数字ですね。
「鬼滅の刃」の舞台は、鬼という大厄災が降りかかる理不尽極まりない世界です。主人公の竈門炭治郎たちは、必死に腕を磨き鬼に立ち向かっていきますが、相手は強敵ばかりです。
そんな戦いに矢尽き刀折れるようなピンチが訪れ、押しつぶされそうなとき、自分や他者に働きかけ雄々しく立ち上がっていきます。
熱い言葉の数々
そんな自分や他者に働きかけるのが、数々の熱い言葉です。たとえば、主人公の竈門炭治郎は、こう自分を鼓舞します。
「真っ直ぐに前を向け‼ 己を鼓舞しろ‼ 頑張れ炭治郎頑張れ‼ 俺は今までよくやってきた‼ 俺はできる奴だ‼ そして今日も‼ これからも‼ 折れていても‼ 俺が挫けることは絶対に無い‼」
自分を認める力、自分を信じる強さが溢れ出ている言葉です。
炭治郎と共に、鬼に立ち向かう仲間の一人、善逸は器用ではなく、「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」という技しか使うことができません。それを恥じたり、悔いたりしてモチベーションが下がったりするのですが、戦いの中で思い出すのは、自分を信じて「それでいい」「一つを極めろ」と励ましてくれた師匠の言葉です。
「いいんだ善逸 お前はそれでいい 一つできれば万々歳だ 一つのことしかできないならそれを極め抜け 極限の極限まで磨け」
ゼネラリストにはなれないけれど、スペシャリストにはなれることを教え、善逸の善いところを認め行動ができるように働きかけてくれています。
炭治郎たちの師として登場する煉獄杏寿郎は、信念の言葉を説きます。
「胸を張って生きろ 己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を喰いしばって前を向け 君が足を止めて蹲(うずくま)っても時間の流れは止まってくれない 共に寄り添って悲しんではくれない」
胸を張る・歯を喰いしばる・前を向く・心を燃やす。どれも俯かず前に進んでいくための態度です。炭治郎たちは、これらの言葉を自分に言い聞かせ、ともすれば挫けそうになる気持ちを奮い立たせます。
他にも以下のような言葉が随所に登場します。
「あなたは上弦の鬼と戦って生き残った これは凄い経験よ 実際に体感して得たものはこれ以上ないほど価値がある 五年分十年分の修業に匹敵する 今の炭治郎君は前よりももっとずっと強くなってる」
「失っても失っても 生きていくしかないです どんなに打ちのめされようと」
「君には未来がある 十年後二十年後の自分のためにも今頑張らないと 今できないこともいつかできるようになるから」
「貴様の下らぬ観念を 至上のものとして 他人に強要するな」
これらの熱い言葉を新年にあたり見返しておくことで勇気をもらいました。来年も見返すことにします。
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(2023.1.10記)