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「一念岩をも通す」
一念岩をも通すとは、どんなことでも一途に思いを込めてやれば成就するという意味ですね。
「一念」は、一途に思いを込めること。物事をするときに、岩のように堅く大きな障害があったとしても、必死になって取り組めばその壁を乗り越え必ず成就させることができることを表しています。
李広が、草の中にいる虎を石と見間違えて弓を射たら、その矢は刺さるはずのない石に突き刺さったという「石に立つ矢」の故事に由来します。
成功する見込みがあるからやるのではなく、やりたいからやる
先日のブログ記事で、イチローの「「成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生むだろうなと思います。」という言葉を紹介しました。
成功する確率がたとえ低くても、自分が本当にやりたいことをやれば、たとえ失敗しても後悔は少ないと思います。一方で、やりたいことを諦めたら、きっと一生後悔し続けることでしょう。
「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」
今回のWBCで侍ジャパンを優勝に導いた栗山監督の言葉を聞いて、イチローの言葉に通じるところがあると感じました。
栗山監督が若い選手たちの指導方法について聞かれたとき、次のように話していました。
僕の感覚ですけどいつも若い選手に言っているのは『これができるか、できないかな』っていうふうに『できるかできないか』と思った瞬間にアウトなので、決めるのはできるからやるんじゃなくて『やるって決めたらやる』、それは『やるかやらないか』『できるかできないか』っていう違いがすごくあるような気が僕は指導者をやらせてもらってて感じていた(こちらの記事参照)
できないかもしれないと思ったときは負け、という言葉は重いです。
WBC決勝でアメリカの強力打線に立ち向かい見事に抑えきった侍ジャパンの若手投手陣は、打たれるかもしれない、という恐怖と戦っていたはずです。でも、栗山監督の言葉を聞いていたから「投げる以上は精一杯投げればいい」と腹を括れたのではないでしょうか。
仕事でもなんでも結果がうまくいかなかったときは、「やらされた」「無理だと思ったのに」などと人のせいにしがちです。でも、そうではなく最後は自分でやることを決めたのだ、と腹を括って全力でことに当たることが必要でしょう。
そして、もしも結果が思わしくなかったとしても、人のせいにするのではなくうまくいかなかったことの原因をよく考え、次につなげていけばいいのではないでしょうか。むずかしいことですが……。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.3.28記)