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「成らぬ堪忍するが堪忍」
「ならぬ堪忍するが堪忍」とは、どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐であるということ、と説明されています。
最後まで耐え通さなければ、それまでの我慢もむだになるという教えです。このことわざでの「堪忍」は、こらえる・我慢するの意味で、勘弁するという意味ではありません。
同様のことわざに、「韓信の股くぐり」があります。
「韓信」とは、漢の天下統一に功績のあった名将です。韓信が若い頃、町のごろつきに喧嘩を売られましたが、韓信は大志を抱く身であったから、ごろつきと争うことを避けました。
言われるまま彼の股の下をくぐらされるという屈辱をあえて受けたのですが、その後韓信は大成し、天下統一のために活躍したという故事からことわざになりました。
将来に大望のある者は、目の前の小さな侮りを忍ぶべきという戒めです。
キレやすい中高年の増加
コロナ禍以降、中高年の男性がキレる姿を街中で見かけることが増えた気がします。ストレスが増えたためと思いますが、ちなみに、中高年になってキレるのは、次の4つが原因だそうです。
1. 大脳皮質の前頭前野の衰え
2. 自尊感情の低下
3. 価値観や信念が老化とともに柔軟性を欠いてくる
4. 加齢による感情認識力の低下
詳細は、こちらの記事を参照して下さい。
怒りの感情をうまくコントロールするために
自分も還暦を過ぎてから早7年、年々気が短くなっていることを自覚しています。キレやすい中高年になるのは、正常な脳の老化現象だそうですが、そうはいってもキレそうになる感情をなんとかコントロールしたいものです。
そのようなスキルの一つとして、アンガーマネジメントという心理学的訓練があります。その訓練では、次のようなことが簡単なスキルとしてあげられています。
1. 自分の怒りのサインや怒りやすい状況に敏感になる
2. そしてその兆候が出たらすぐに深呼吸し、その場をしばらく離れる
3. 怒りやすい状況に接するときは、いつも以上に言動に留意する
4. 日常的に体を動かす、瞑想をする
感情が乱れてきたら今の自分がどのように見えているのか頭上後方にある(と想定した)カメラでチェックして自分を客観視し、冷静さを取り戻すように努力したいと思います。
街中を歩けば、どうしても腹が立つ場面に遭遇することもあると思いますが、すぐに深呼吸して、その場をしばらく離れて頭を冷やすことが良さそうです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.4.11記)