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「割れ鍋に綴じ蓋」
割れ鍋に綴じ蓋とは、どんな人にも、ふさわしい配偶者がいるものだという例えです。また、何においても似通った程度の者同士が良いという例えでもあります。
「綴じ蓋」とは、壊れた部分を修理した蓋のことで、夫婦を鍋と蓋に例えて、壊れた鍋には修理した蓋くらいが釣り合いが取れるという意味になります。
『江戸いろはかるた』の一つで、「割れ鍋」は「破れ鍋」(破鍋)とも書くそうです。
相性がいいかどうかは、危機を乗りきれるかどうかで決まる
夫婦に限らず、親しい友人との間でも諍いはあります。そんな危機のときに喧嘩別れしてしまうか、なんとか解決できるかを決めるのは「相性」だと思います。
二人の仲がうまくいっているから、相性がいいわけではありません。いざ仲違いしたときに修復可能かどうかで、本当に相性がいいのか悪いのかが分かります。
相性が良ければ、双方が歩み寄り解決に向かいます。でも、相性が悪いとどちらも歩み寄ることをせず、あるいは、一方だけが歩み寄り、結局うまくいきません。
世に「夫婦喧嘩は犬も喰わない」と言いますが、そんな夫婦喧嘩ができるまでには、いくつもの危機を乗り越えてきた歴史があるのだと思います。
「無難な人生」を生きるか、「有り難い人生」を生きるか
夫婦でも親しい友人でも、長い間にはそんな危機があって当たり前です。もしもそうした危機がない人生、難が無い人生を生きたとしたら、それは「無難な人生」と言えるでしょう。
そして、数々の危機に遭遇し、それを乗り換えてきた人生、難だらけの人生を生きたとしたら、それは「有り難い人生」と言うことができます。
選べるとしたらどちらの人生を選びますか?「無難な人生」でしょうか?それとも「有り難い人生」でしょうか?
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.5.19記)