前回までに、56歳にして見直さざるを得なくなった「行動指針」、そしてそれを後押ししてくれた人々のfeedbackがどれほど大切で有り難かったか、それはフリーランスとして独立したからこそ痛感したことだと気付いた、と書いてきました。今回も続けます。
数々のfeedbackを受けた「シゴタノ!ブログメディア道場 (以下BM道場) 」を2013年1月に卒業し、2月から「自分をつくる学校 (以下学校) 」に入学したことはこれまでにも書いてきた通りです。
学校では5月までの3ヶ月間、セルフブランディングを確立することを目指して、毎回厳しい課題が出されたのです。一旦提出してもダメ出しされて再提出、それもダメ出しされて、と何度も愛情溢れる (^^; feedbackを受けました。
こんなことは大学のゼミ時代にレポートの再提出を何度もさせられたり、新入社員時代に報告書を何度も書き直させられたりして以来かもしれません。今日は、この「何度もダメ出しfeedback」がどれほど我が身に沁みたかご紹介しましょう。
ダメ出ししたのはどんな人?
何度もダメ出しされるのは、この学校の学長である安藤美冬さん、そしてメイン講師の原尻淳一さんのお二人。ほんと厳しい。なかなか合格させて貰えない。
安藤美冬さんは、「職業、安藤美冬」として固定された職業・肩書きを持たず、様々なメディアでも活躍、「冒険に出よう!」をはじめとした著書、共著もあり、今年も出版が予定されている。付けられたニックネームが「青コーナー女子」。ボクシングでチャンピオンが赤コーナー、挑戦者は常に青コーナーに立つことから付けられたそうな。
一方、原尻淳一さんは、マーケティング・コンサルタントであり、「IDEA HACKS!」をはじめとする東洋経済ハックシリーズやこの学校のメイン教科書である「キャリア未来地図の描き方」等多くの著作があるお方。その講義内容には大変説得力があるし、興味は尽きない。
どんな課題をこなしていたか?
まず、学校のカリキュラムをホームページから引用してみよう。
ご覧の通り、安藤学長と原尻講師のパートがパラレルで進んでいく。この中で課題が毎回、両氏から提示されるわけだ。
例えば「自分がどんな人間か他の人に分かる短文でン十個あげて下さい。」とか「自分を端的に表すキーワードを最低100個あげて下さい。」とか・・・
これを決められた期日内に提出するのだけど、1回では合格させてくれない。「ちょっと表現を膨らませてみましょう〜!」とか「もう少し仕事面で自分の強みを表現できるキーワードを追加してみましょう〜!」とか、とか・・・
ま、指摘するお言葉は至極丁寧ではあるのだけれど、断固たるスタンスでfeedbackをされるので、こちらは暫くウンウン唸る羽目に陥るのである。(^^;
これはfeedbackではなく、本当のstroke…
前回、feedbackについてBM道場の道場主である大橋悦夫さんから受けた指摘は以下の通り。
『フィードバックは受け取るだけというイメージがあるのに対して、
ストロークには「ストロークを交わす」という双方向のイメージがあります。』
初対面の人といきなり話が弾んだり、テニスのラリーが続いたり、という場合にも「ストロークを交わせた」と表現される。また、肯定的なものが正のストローク、否定的なものが負のストローク、との解説もあったように、学校で何度も出されるダメ出しはまさしく正のストローク (stroke) と言える。
なんだか、車のエンジンのピストンに似て、シリンダー内でぐっとピストンが上がって、気化したガソリンが圧縮されて、プラグで点火、その勢いでピストンが下がり、その勢いが回転運動になって駆動軸を通ってタイヤを回す、そんな感じで行ったり来たり・・・
正のストローク(stroke) の効用
安藤学長は娘のような年代といってもいいし、原尻講師は年の離れた弟といった世代だけど、現代社会にあって過去の常識に囚われず、極めてトンがったものを発揮して、活き活きとしている。
そうした若々しいエネルギーと知識・経験から教えられることは多々あるはず。そして、そこから得られるのは、ともすれば固定観念に拘りがちな頭を実に柔軟にしてくれること。これはとっても重要。
そして、課題の出来そのものがこうしたstrokeを通じて、どんどん研ぎ澄まされ、先鋭化して、輪郭がハッキリクッキリしていくのが目に見えて分かる。「お〜、なるほどね!」という実感が湧く。
こうした感覚は大変新鮮。そして、その明確になっていく輪郭が自分自身を表すイメージとして明確に像を結ぶようになり、その後のステップに進んでいく。
そして、自分の輪郭を表すキーワード、キャッチコピー、160字プロフィール等を次々と完成、第二の名刺やポートフォリオに活用していくことで、卒業までに自らのブランドイメージを確立していった。
会社員であっても「なくてはならない存在」になることが、セルフブランディングの真価と言える。そして、そんな社会人学校の存在は、とても貴重だと思う。
最 後 に
学校を卒業して思うことは、BM道場での「自分史」作成から始まった数々のワークとfeedback、それが繰り返されて得た正のstrokeが、当時の自分にとって強固なベースになっていたということです。
BM道場での経験がなければ、学校の学びを最大化することはできなかったであろうと思います。
様々な人との繋がりを通じて、そしてFacebookや各種ツールも活用して生まれるシナジー(相乗)効果、それがこうした学びの醍醐味かもしれません。卒業してからも続くBM道場や学校コミュニティメンバーとの交流やコラボが今後どのような展開を見せていくかワクワクしています!(^_^)
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さて、今日も長くなってきたので、ここまでにしましょう。
ではまた!(^_^)
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(2014.1.21記)