さて、今日は「八朔 (旧暦)」だそうです。果物の八朔ではありませんよ。(^^;
「八朔 (旧暦) 」はどんな日?
朔日 (さくじつ) は、月初めの日です。なので「八朔」は、旧暦で8月1日を指します。新暦では、8月25日頃から9月23日頃までを移動し、今年は今日になっています。
本来は、旧暦の8月1日頃に天候が荒れることが多いとして記されるようになった悪日ということです。
二百十日・二百二十日と併せて、三大悪日とも呼ばれているとか。
現在は、新暦の8月1日も「八朔」と呼ぶことがありますが、台風が来襲する時期と考えると、旧暦日の方が適しているようです。
「八朔 (旧暦) 」の日に思うこと
昔は八朔の頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習があったそうです。
このことから、田の実の節句とも言っていました。
この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている (頼み合っている) 人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになったのです。
今でも、お世話になった人へお礼をする日として、習慣が残っています。
京都の祇園一帯の花街では、芸妓や舞妓がお茶屋や芸事の師匠宅へ、新暦の8月1日に挨拶に回るのが伝統行事になっています。
しかし、「頼み」が「田の実」にかけられているとは知りませんでした。先人はいろいろと考えていますよね。
「待つ」と「松」、「聞く」と「菊」というように同じ仮名で意味が違うものを「掛詞 (かけことば) 」と言います。
仮名の登場以降、和歌などで修辞技法として使われています。
なんとも細やかな日本人の感情表現だと思います。こんなところにも日本文化の奥深さを感じますね。
・・・ということで、脳味噌の劣化を防ぐためにも、掛詞を真似て少しは高尚な(?)「おやじギャグ」の腕を磨きますか!(^^;
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.9.13記)