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“地方創生” は東京ディズニーランドの仕掛け人に聞け!という興味深いお話 (2)

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さて、昨日はこの記事タイトルにある通り『「地方創生」はディズニーの仕掛け人に聞け!』という興味深い記事の内容を確認しました。

そして、東京ディズニーランドの仕掛け人である堀貞一郎氏が纏めた「HAPPINESSを感じる12要件」について着目しました。

それは、堀氏が日本全国の遊園地はもとより世界中の遊園地を視察し、遊園地のよしあしを判断する軸を纏め上げたものでした。

今日は、12要件のうち、東京ディズニーランドに関連する以下の3要件について具体的に確認し、それが地方創生の大きなヒントになることを見てみます。

● 日常性から脱却できるもの
● 知識を豊かにするもの
● 好奇心を満たすもの

「日常性から脱却できるもの」

レジャー施設による「日常性からの脱却の方法」には、主に2種類あるそうです。

1つ目は、アミューズメント・パーク方式。ジェットコースター等のスリルある施設やギャンブル、お酒(Bar) やエンターテインメントなどの組み合わせで遊園地を作っている例が多い。

一方、ディズニーが考え出したのがテーマパーク方式。

これは、テーマのある環境を構成して、回りの景色を完全にシャットダウンすることで、究極的に日常から脱却させる方式。

これが、世界中のディズニーランドに人が集まり、幸福感を感じさせる最大の理由だと東京ディズニーランドの仕掛け人である堀氏は指摘しています。

それは、屋内にも徹底していて、「ホーンテッドマンション」や「ビッグサンダー・マウンテン」で誘導灯・非常用照明器具を探してみても、まずは気づかないよう巧みに設置されていることが、その例として挙げられています。

「知識を豊かにするもの」

アトラクションを中心に楽しんでいるのが入門者とすれば、ショーを中心に楽しんでいるのが中級者。ウォルト・ディズニー氏の教育的こだわりを中心に楽しんでいるのが上級者だとか。

例えば、16匹のクマが演奏するショー「カントリーベア・シアター」では、1本のハーモニカを除いてすべて手作りの楽器であることに意味がある。

ショーを見た子どもたちが、家に帰ってペットボトルを使ったマラカスやストローを使った笛など自分たちの手作りの楽器で、家族で演奏を楽しむ。

家族で合奏すると非常に楽しいので、そうやっているうちに本当の楽器が欲しくなる。そう思ったときに、楽器を手に入れたら音楽をやりたいという気持ちが本格的に高まる、といった仕掛けがそこには隠されているのです。

「好奇心を満たすもの」

好奇心は人々を行動に駆り立て、それが満たされると大いに満足する。 好奇心が満たされることも、人がHAPPINESSを感じる大切な要件です。

東京ディズニーランドの「カリブの海賊」では、左右だけではなく前にも後ろにもアトラクションがあって、とても一度で見きれないようになっている。

同じものを見ているようで、ある方向によってしか見えないものも作ってあるからなのです。

そのため、友達は見ているのに自分だけ気付かなかったというものが出てくる。これでは同じ感動を味わったとは言えないため、もう一度行って、自分が気付かなかったところを見たいとなる仕掛けになっているのです。

最後に

人はHAPPINESSを求める――それに応えようと、こうした諸条件をうまく組み合わせることで、人はその場所に魅力を感じ、集まってくる。そして、サービスを提供する側はそれに奉仕する、これが人集めの基本だと、この記事の筆者は指摘しています。

政府は、インバウンド (訪日外国人観光客) をもっと増やして、更なる観光立国を目指そうとしています。そして、地方には眠っている観光資源がたくさんあるはずです。

そこで重要なのは「その地を訪れたゲストが感動するために、どんな体験をしてもらいたいか」という点について明確にすることです。

地方創生にまず必要なのは、補助金や交付金ではなく、人がHAPPINESSを感じるのは何か?というポイントに答えを見出す知恵だと言えるでしょう。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
 
 
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(2016.4.10記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

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