閑話休題。
さて、気がつけば夏至が過ぎていきました。今日は、そんな日に思うことを書いてみます。
「夏至」のおさらい
夏至の日は、太陽は北回帰線上にあるため、北半球で昼が最も長く、夜が最も短くなります。
次の図は、夏至の日の太陽光の当たり方です。
(画像出典元はこちら)
なお、夏至は二十四節気の第10にあたります。二十四節気 (にじゅうしせっき) は、1太陽年を日数 (平気法) あるいは太陽の黄道上の視位置 (定気法) によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したものです。
今年 (2016年) は、次の通りとなっています。
(画像出典元はこちら)
夏至を過ぎてから、なぜ暑くなるのか?
小さい頃、不思議に思っていたことがあります。それは、夏至を過ぎてどんどん昼の時間が短くなるのに、どうして暑さが増してくるのだろう…と。
夏至に1番暑く、冬至に1番寒いのが自然ではないかと思ったわけです。
長い間不思議でしたが、大人になってから知ったことは、大体次のようなことです。
地面が太陽の日差しによって温められ、その熱が空気に伝わることで気温は上昇する。
晴れた日の最高気温も、太陽高度が最も高い (日射量が最も多い) 12時より1~2時間遅れて最高気温に到達する。
同じ理屈で、年間の最高気温も地面・空気が温まるまで時間がかかるので、太陽高度が最も高い夏至より遅れて最高気温が出現する。
特に、日本では夏の前に梅雨があり、この期間の実質日照時間が短いため、梅雨が明けてから本格的に地面が熱せられ、8月上旬にピークを迎える。
結果として、夏至から約1ヶ月半もずれ込んで真夏の暑さとなる。
逆に、最低気温は温まった地面や空気が冷えきるまで一ヶ月弱かかるため、最低気温は1月上旬頃になる。
とまあ、こんな感じです。
何事も効果が現れるまでには時間がかかる
桜が開花するのは、近年3月下旬ですが、花の蕾を注意深く観察していると、真冬の寒い時期から徐々に開花の準備を始めていることが分かります。
真夏の暑さも、真冬の寒さも、日照時間の長短と時間差をおいて出現するわけです。
要するに、短兵急に結果を急いではいけないということですね。
僕も含めて、人はすぐに結果を求めがちです。しかし、イチロー選手が言っているように、小さいことを少しずつ積み重ねていかないと、大きな成果を手にすることはできません。
自然の営みを見習って、急に熱くなったり冷めたりしないで、徐々に穏やかに変化し成長していきたいと思う次第です。
さて、沖縄地方は既に梅雨が明け、晴天の日々が続いていますが、その他の地域はこれからです。そして、梅雨が明ければあの暑い夏がやってきます。
今年も、熱中症などにならないよう、水分補給など体調管理に気をつけて過ごしていきたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.6.22記)