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さて、先日 (7月27日) 、福岡市内で「第1回 一億総活躍・地方創生全国大会 in 九州~震災を克(こ)えて~」が開催されました。(こちらのサイト参照)
冒頭、内閣改造・自民党役員人事を目前に控えた安倍晋三首相が特別講演を行いました。
今日は、その内容を確認してみたいと思います。
「一億総活躍・地方創生全国大会」とは?
九州熊本・大分を襲った度重なる地震で、多くの方々が深刻な被害を受けました。現在は、その復旧復興に総力を挙げて取り組まれている状況です。
そのような中で、安倍内閣が掲げている「一億総活躍」「国土強靭化」そして「地方創生」の重要施策に呼応し、速やかに地域における人・モノ・金・情報の全てを駆使し、地域活力創出のため起ち上がることを目的として今回の大会が開催されることになりました。(詳細は「開催企画書」参照)
大会には全国から自治体の首長や経済団体関係者ら約2千人が参加。28日までの日程で、熊本地震の被災地の復興や人口減少社会での地域活性化をテーマに意見を交わしました。
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特別講演に立った安倍首相
大会の冒頭、安倍晋三首相が特別講演に立ちました。その様子は、政府インターネットテレビで約38分の動画に纏められています。
安倍首相は、まず第一に熊本地震からの復興について、地震発生後1ヶ月で7千億円余りの補正予算を成立させ、これから取り纏める経済対策でも復興対策を充実させることを確約しました。
次に、「地方創生の先駆け」となるような取り組みをあげています。それは地方こそが、これからの「成長の主役」と位置付けているからだと言います。
農林水産物の輸出拡大方針
第一に農林水産物です。農林水産物の輸出が、3年連続で過去最高を更新し、7千億円を超えているそうです。
TPPの早期発効を目指し、自由で公正な経済圏を世界に広げていくことで、更に輸出を伸ばしていきたいとしています。
輸出1兆円時代、更にその先を見据えながら、農林水産物の輸出基地や輸出対応型施設を、全国に整備していく方針をあげています。
インバウンド観光の拡大、それを支える交通インフラの整備
第二にインバウンド観光です。海外の活力を取り込む。その意味で、観光立国もまた、地方創生の切り札だと指摘しました。
日本を訪れた外国人観光客は、昨年、政権交代前の2.4倍、2千万人となりました。今年は、昨年を更に上回るペースです。更に、2020年までに倍の4千万人にしたいという目標を掲げています。
そのためには、外国の大型クルーズ船を受け入れる港の整備などの投資が必要と指摘します。
また、過去、九州自動車道や九州新幹線の開通により交通インフラが整い、九州全体が一つの経済圏となったことをあげ、これを全国で展開したいとの考えを示しました。
東京と大阪を一時間でつなぐ夢の超特急「リニア中央新幹線」の全線開通を、財政投融資の積極的な活用によって、最大8年間前倒しすることが決まっています。
東京、そして大阪。日本の二大都市を大きなハブとしながら、全国に広がる交通インフラに投資することで、全国津々浦々を一つの経済圏に統合していく。これが「地方創生回廊」の発想です。
「投資」や「公共事業」というと、税金の無駄遣いという批判が出るが、必要な「投資」なくして「成長」なし、という信念で取り組んでいくと語りました。
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さて、少し長くなってきましたので、詳細については次回に。
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というわけで、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.7.29記)