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閑話休題。
とうとうこの日が来たか…という感じのニュースを読みました。
そこで、今日はこのニュースを読んで感じたことを書いてみます。
文字入力はスマホで
ホワイトカラーと呼ばれる職種では、会社の規模の大小があっても、その業務はパソコンありきで設計されています。
営業報告や情報閲覧、各種申請などパソコンが使えないと仕事が回らないでしょう。
キーボードが打てない新入社員は、業務メールをGmailに飛ばして、スマホで返信を打つそうです。これでは会社のセキュリティ上、問題があります。
入力インターフェイスがキーボードでは時代遅れ
ニュース記事によると、ある日本を代表するロボットメーカーのアジアでのシェアが落ち、その原因は入力インターフェイスがキーボードだったことにあったそうです。
新興国では、パソコンが普及する前にスマホが普及し、スマホのタッチ入力に慣れている従業員にとって、キーボードを使う製品は不評だったのです。
こうしたニーズの変化に、日本の本社のキーボード世代のおじさんがついていけなかった結果、シェアを落としてしまったのです。
昔の中高年はキーボードに四苦八苦していた
僕が社会人になったのは1978年 (昭和53年) でした。パソコンはおろかワープロの影も形もない時代で、電卓ですら高くてなかなか買えない時代でした。
1980年代も半ばになって、急激にワープロが普及して、その操作方法を必死に覚えたものでした。
ワープロのキーボードは、あの大昔にタイプライターを発明した外国人が、よく使うキーを中央部に、あまり使わないキーを周辺に配置したというのが起源ですから、おじさんにとっては厄介な代物だったのです。
当時の会社では、中高年の管理職は自分では報告書を書かずに主にチェックする役割に徹するか、ないしは手書きの原稿を若い社員に渡してワープロで清書をしてもらうという形で業務が回っていたのです。
ガラケー、そしてスマホの登場
その後、パソコンが普及し、キーボードを打てないと中高年もメールの返信すらできない時代となります。
そのうちに、携帯電話 (ガラケー) が普及してきました。あの親指で同じキーを何度も押して日本語を入力する、いわゆるガラケーのトグル入力方式の登場です。いや〜、あれは苦手でした。当時、若者の両手親指打ちなどを見て、その高速入力ぶりに唖然としたものです。
そして、スマホの時代が来て、フリック入力という入力方法が出現しました。ガラケーに往生していた僕は、今度は必死にフリック入力をマスターしました。
しかし、フリック入力に慣れた今でも、長文の入力をする気になれません。やはり、PCの画面を見ながら、両手でキーボードを打つのが早くて楽だからです。
そのうちスマホで業務が回るようになるかも…
ニュース記事にあるように、やがて今の新入社員たちが30代になり、製品設計や業務設計の中心世代になると、パソコン中心の業務フロー自体が時代遅れになるかもしれません。
あんな大きな物体に机を占領させておくよりも、業務はスマホで十分だということに気づき、会社の仕組みは今よりもずっとスマートなものに進化しているかも…
そうなると、スマホ入力に慣れていないおじさん達は、若手社員に「遅せーよ」と横目で冷笑されて肩身の狭い思いをするのでしょうか…それとも、音声入力が主流になっていて、老若男女苦労せず入力できるようになっているのでしょうか。
う〜ん・・・時代の流れですね。スマホといえど、立派なコンピュータですから、パソコンという形は過去の遺物となる運命なのかもしれません。
というわけで、時代の流れを如実に感じる朝となった次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.8.14記)